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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3710】桜顔 純米大吟醸 飛天抄 結の香仕込み(さくらがお)【岩手県】

2019.2.1 21:30
岩手県盛岡市 桜顔酒造
岩手県盛岡市 桜顔酒造

【Z料理店にて 全4回の③】

 夕方、近所のZ料理店へ。ここの店主は、わたくしが飲んだことがないであろう酒を取り寄せてくれるので、その好意にこたえ月1回のペースで暖簾をくぐることにしている。店主はMLB、NPB、社会人野球、大学野球、高校野球に詳しく、わたくしは彼と野球の話をするのが好きだ。店主も、わたくしと野球の話をするのが好きなようで、いつも、店主の定位置の向かいのカウンター席を用意してくれる。

 今回は5種類の酒を飲んだが、うち4種類は当連載で取り上げたことがなかった酒だ。まずは「麒麟山 吟醸酒 冬酒」、続いて「手取川 山廃純米大吟醸 無濾過原酒 Mochi plus 一回火入れ」をいただき、3番目に飲んだのは「桜顔 純米大吟醸 飛天抄 結の香仕込み」だった。

「桜顔」は今回の酒を含め、当連載でこれまで8種類を取り上げている。総じて、地味めの味わいで落ち着き感がある酒質、というイメージを持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 やわらかな飲み口。これが第一印象。甘旨みと苦みが印象的。とくに甘みが立っている。酸はあまり感じられない。余韻は辛苦み。辛苦みの余韻が長い。香りを抑えている。吟醸香がほのかに感じられる程度。温度がすこし上がってきたら、甘みと酸が飲み始めのころよりも出てきた。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「ほのかにリンゴの香りが感じられ、やわらかでまろやかな味わいにして、すっきりとした飲み口に仕上がっております」

 ラベルのチャートは、甘からず辛からずの中口で、香り高く味が淡い薫酒。

 裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、原料米 結の香(100%)、アルコール分15度、精米歩合40%、製造年月2018.09」。

 使用米の「結の香」は、岩手県農業研究センターが2002年、母「青系酒140号」(華想い)と父「山田錦」を交配。選抜と育成を繰り返し品種を固定。2012年に命名、2014年に種苗法登録された新しい酒造好適米だ。

 酒名・蔵名の「桜顔」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。「当社の会社名『桜顔酒造』の名前の由来は、盃を重ねてほんのり桜色に赤らむ顔から生まれました。まさに、ほろ酔いのころで心地よく楽しい時を表す言葉です」

酒蛙

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