メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3702】福徳長 純米 乾杯名人(ふくとくちょう)【山梨県】

2019.1.24 16:09
山梨県韮崎市 福徳長酒類韮崎工場
山梨県韮崎市 福徳長酒類韮崎工場

 山友のタケちゃん&ちふみん夫妻と飲んだ。場所は、お約束のB手打ち蕎麦屋。たっぷり飲んでから、これもお約束のカラオケボックスへ。たっぷり歌ってから、ジャズバーへ。これも既定路線だ。

 飲みながら大音量でジャズを聴くのは至福のひとときだ。L字型のカウンターだけの小さなバー。その中で店主が立ちながら、ナニカを飲んでいる。グレイの陶器。いかにも蕎麦焼酎の蕎麦湯割りを飲んでいる、という雰囲気だ(外見は)。

 で、聞いてみた。「何を飲んでいるんですか?」と。店主は無言のまま、紙パック酒をつかみ、わたくしの目の前に置いた。それが、この酒だった。なんと、日本酒をちびちび飲みながら、営業していたのだった。「わたくしにも飲ませてちょうだい」とおねだりし、グラスに注いでもらった。3リットル入りの紙パックとグラスを並べて撮ると、グラスがやたらに小さく見える。さて、いただいてみる。

 上立ち香、含み香ともほとんど無臭。やさしく、やわらかな飲み口。甘旨みがきて、次に辛みがくる。余韻も辛み。酸はあまり出てこない。キレが良い。余韻の辛みがいい。クセが全く無い酒質。驚いた。けっこういいのだ。紙パック酒とはおもえない味のバランス。個性は無いが、平均的な味わいで、飲みやすい。上品な飲み口ですらある。

 店主は「これ、めっちゃ安いんすよ」と、いたずらっぽく笑った。めっちゃ安くて、味がまともなら、文句のつけようがない。

 紙パックには以下のように紹介文が印字されている。
 
「米の旨みを余すことなく取り込んだ、米だけでつくった純米酒です。そのまま常温でも美味しくいただけますが、暑い季節には、冷蔵庫でよく冷やし、すっきりとした味、寒い季節には、やや熱めの燗にして、芳醇な旨味をお楽しみいただけます。毎日の晩酌にピッタリの、米の旨みを感じるお酒です」

 紙パックの表示は「アルコール分13度以上14度未満、原材料 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合70%、容量3000ml、日本酒度 標準規格±0、酸度 標準規格1.4」。低アルコールだから飲みやすさを感じるのだろう。

酒蛙

関連記事 一覧へ