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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3700】南部美人 大吟醸(なんぶびじん)【岩手県】

2019.1.22 22:41
岩手県二戸市 南部美人
岩手県二戸市 南部美人

【B蕎麦屋にて 全6回の⑤】

 2カ月ぶりに、山友のタケちゃん&ちふみん夫妻と飲んだ。この二人と飲むときは、B蕎麦屋と決めている。蕎麦屋の店主を含め、みんな仲良しなのだ。この蕎麦屋は、手打ちそばはもちろんおいしいが、ふつうの蕎麦屋では置いていないお酒を出してくれるのがうれしい。

「緑川 純米吟醸 雪洞貯蔵酒 緑」「松の司 純米吟醸 楽」「末廣 伝承 生酛純米」「鳥海山 純米大吟醸 雫酒」と飲み進め、5番目にいただいたのは「南部美人 大吟醸」だった。

「南部美人」は飲む機会が多い酒で、今回の酒を含め、当連載で10種類を取り上げている。安定感抜群の、品のある酒質、という好印象を持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 ちふみん「甘みがあり、ツンと来ない。そして、すーっと入っていく。飲みやすい。今日の中で一番おいしく感じる」

 酒蛙「甘旨みたっぷり。とろみ感がある。適度な吟醸香の果実香味が華やぐ。しっかりとした味わいで、まとまり感のあるお酒だ。キレも良い」

 蔵のホームページは、この酒を以下のように紹介している。

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018で南部美人 大吟醸が見事『最高金賞』を受賞。南部美人の大吟醸は、山田錦や岩手県二戸市産の特別栽培米『ぎんおとめ』の”特等”を半分以下まで磨きあげて仕込んだ特別なお酒です。華やかな香りとしっとりと綺麗な酒質の中に、甘みと旨味もしっかり残っているバランスの整った淡麗な大吟醸です。現在、ニューヨークの一流レストランでも提供されています」

 使用米の「ぎんおとめ」は岩手県農業研究センターが1990年、母「秋田酒44号」と父「東北141号」(こころまち)を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。2000年に命名、2003年に種苗法登録された酒米。

 瓶のラベルの表示は「アルコール分16.0度以上17.0度未満、精米歩合40%、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール、製造年月2018.9」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 また、ラベルに「KJ」マークがある。これは、ユダヤ教の教義に厳格に従った食品である「コーシャ」の認定を受けたことを意味する。

 酒名および蔵名「南部美人」の由来について、蔵のホームページの年表は、以下のように説明している。

1951(昭和26)年。三代目・秀雄の『これからは良い酒を造らなければ』という強い信念から、南部杜氏の雇用を始める。当時の二戸税務署長の指導のもと、淡麗できれいな酒の味を『美人』に例え、南部藩という地名と合わせて『南部美人』と命名した」

酒蛙

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