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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3694】超辛口がお好きでしょ。2 純米吟醸 無濾過生原酒(徳島県)

2019.1.15 17:26
徳島県三好市 三芳菊酒造
徳島県三好市 三芳菊酒造

【日本酒研究会月例会 全6回の⑤】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。毎月欠かさず開き、足かけ12年になる。今回は、フルメンバー8人のうち4人が参加した。

 店主が「想天坊 高嶺錦 純米吟醸」「香露 特別純米」「田光 純米吟醸 赤磐雄町 瓶火入れ」「玉川 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒」に続いて、5番目に持ってきたのは「超辛口がお好きでしょ。2 純米吟醸 無濾過生原酒」だった。

 この酒のラベルを見たとき、みんなびっくり。「な、なんだ? このバニーガールは???」と口々に言い、目が点に。次に驚いたのは、超甘口で知られる「三芳菊」が「超辛口がお好きでしょ」と超辛口を名乗っているではないか! なんでもアリのモードだ。

「三芳菊」は、今回の酒を含め、当連載で4種類を取り上げている。超甘口酒として強く激しく脳裏に刻まれている。今回の酒はどうか。いただいてみる。そして、最大の驚きが訪れた。

 酒蛙「な、な、な、何これ!」
 Y 「何これ!!!」
 酒蛙「激しく酸っぱい。過激に酸っぱい!!! 日本酒じゃない味わいだ」
 K 「レモンのような酸っぱさ」
 Y 「酒の味がしない」
 K 「これを超辛口と言うんだろうか???」
 S 「本当に酸っぱいね」
 K 「まるでレモンスカッシュ。本当に珍しい酒だ」
 S 「酸の後に辛みがくる。舌の奥に味がある」
 K 「ポッカレモン!!!」
 酒蛙「日本一の甘口酒を造る蔵が、日本一の強酸酒を造っちゃった。甘みも旨みもすくない」
 Y 「白ワインみたい。吟醸香はあまり感じない」
 酒蛙「白ワイン似だから、洋食の肉料理に合うかも。甘みも旨みもすくないが、甘みの方がやや多い」
 S 「どのようにして、この酒を造ったのだろう???」
 酒蛙「超辛口を名乗っているけど、辛さはあまり感じない。機械で酒度+15を測定したのだろうけど。温度がすこし上がってきたら、丸みが出てきた」
 Y 「温度が上がったら、レモンのようなフルーツ香が出てきた。すげぇインパクトがある。ラベルも味も」

 その激しい酸っぱさのため、長く記憶に残るであろう酒となった。

 瓶のラベルの表示は「山田錦100%使用、日本酒度+15、アルコール分18度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合60%、製造年月2018.9」。

 酒名「三芳菊」の由来について、コトバンクは「その香芳しく、その色淡く、その味美しき」の意味を込めて命名」と説明している。

酒蛙

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