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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3692】田光 純米吟醸 赤磐雄町 瓶火入れ(たびか)【三重県】

2019.1.13 12:40
三重県三重郡菰野町 早川酒造
三重県三重郡菰野町 早川酒造

【日本酒研究会月例会 全6回の③】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。毎月欠かさず開き、足かけ12年になる。今回は、フルメンバー8人のうち4人が参加した。

 店主が「想天坊 高嶺錦 純米吟醸」「香露 特別純米」に続いて、3番目に持ってきたのは「田光 純米吟醸 赤磐雄町 瓶火入れ」だった。

 早川酒造の酒は飲む機会が多く、今回の酒を含めこれまで、地元流通向けの「早春」を4種類、首都圏など県外で勝負する「田光」を10種類飲んでいる。わたくしがなじみにしている居酒屋が、いずれも早川酒造ファンなのだ。「田光」は、しっかりとした味わいの酒、という好印象を持っている。

 そして肩ラベルの「赤磐雄町 全量使用」に惹かれる。酒造好適米「雄町」(おまち)は、江戸時代末期に品種が固定され、今なお現役の超長寿酒造好適米。その酒は、甘みと力強さが特長だとわたくしはおもっているが、蔵によって出来不出来が大きく、つくりの難しい品種であることをうかがわせている。「山田錦」より明らかに、蔵による酒質のばらつきが大きい。岡山県が「雄町」の発祥の地で、中でも今回の赤磐地区で生産されたものが、最高品質と言われている。なお、「雄町」は「山田錦」の先祖筋に当たる。さて、今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「フルーティー」

 K 「(ついに大御所が)来ましたね~♪」

 酒蛙「含み香はメロンか?」

 Y 「パイナップルだ!」

 K 「そうだ」

 酒蛙「そうだ、パイナップルだ!」

 S 「このホワンと来るのっていいね。なんなんでしょね」

 酒蛙「きれいな酒。酸がさわやか」

 S 「そう。適度な酸」

 酒蛙「旨みと酸とパイナップル香。この酒をひとことで言えば」

 Y 「たしかに旨みが感じられる」

 酒蛙「パイナップル香味がずーっと口に中に残っている」

 Y 「旨みがあってパイナップル香があって、だな」

 酒蛙「酸がいいなあ」

 Y 「たしかに」

 酒蛙「こんなにパイナップル香味が出る酒は初めてだ」

 瓶の裏ラベルに、この酒のコンセプトが以下のように書かれている。

「鈴鹿山脈釈迦ケ岳の山おろしと伏流水の恵みを受け、全量純米醸造総槽搾りの酒造りをしています。それぞれのお米の特徴を引き出しお酒全体のバランスを大切に心からの蔵元の想いをお届けします」

 裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、原材料 赤磐雄町(岡山県産)100%、精米歩合50%、アルコール分16度、製造年月 平成306月」。

 酒名「田光」は、三重郡菰野町にある地名に由来するものとおもわれる。

酒蛙

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