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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3686】福田 純米 山田錦 辛口(ふくだ、長崎県平戸市 福田酒造)【長崎県】

2019.1.7 21:45
長崎県平戸市 福田酒造
長崎県平戸市 福田酒造

【B居酒屋にて 全4回の①】

 同業他社のTUから「一緒に飲みましょう」と誘われた。酒について勉強熱心な奴で、飲みながら、酒のことをいろいろ聞きたい、という。それなら話が早い。すぐに日時が決まった。場所はもちろんB居酒屋だ。品数が多いから、酒の講義にはもってこいの店だ。

 何種類か飲んだあとに選んだのが「福田 純米 山田錦 辛口」だった。「福田」は今回の酒を含め、当連載で4種類を取り上げているが、総じてしっかりとした味わいのお酒、というイメージを持っている。そして、何より、TUのためにこの酒を選んだ理由は、この酒を醸している福田酒造が、日本最西端の酒蔵だからだった。さて、いただいてみる。

 酒蛙「意外にさらりとしている。キレが良い。たしかに辛口だが、ドライなだけの嫌らしい辛さじゃない。いいね」
 TU「本当にさらっとしている。甘みもある」
 酒蛙「そう。甘みも感じる」
 TU「酸がちょっとある」
 酒蛙「エンディングは、苦みがちょっとある」
 TU「感じます」
 酒蛙「含み香は、木的香りというか、菌類的香りというか、ばあちゃんのタンスの香りというか」
 TU「そう。古民家の香りだ」
 酒蛙「甘みと旨みを伴う辛口だね。だから好感が持てる」
 TU「やさしさのあとに辛みが来る」
 酒蛙「中盤からエンディングにかけて、いよいよ酸が出てきたよ」

 瓶の裏ラベルは、「笑顔を作る酒造り」と題し、なぜか以下のように表ラベルの説明をしている。「表ラベルの糸ラッキョウは、平戸島の固有種で日当たりの良い岩場などに自生し、絶滅危惧種となっている希少な植物です。自然豊かな平戸を少しでも感じて頂けたら幸いです」。酒とは全く関係のない植物の絵だが、どういうわけか、共感をおぼえ、胸がすこし熱くなった。

 裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 山田錦100%、精米歩合65%、アルコール分15度」。



酒蛙

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