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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【6】蔵の真心 荒ばしり 純米 無濾過生原酒(くらのまごころ、宮崎県延岡市 千徳酒造)【宮崎】

2010.1.27 12:10
宮崎県延岡市 千徳酒造
宮崎県延岡市 千徳酒造

 宮崎県の東国原知事(当時)は、宮崎県の売り込みに一生懸命らしい。当地のコンビニにも、炭火焼地鶏など宮崎県産の商品が、知事の似顔絵とともに並ぶ。宣伝にあまり影響されないわたくしでも、この炭火焼地鶏を買ってしまったから、彼の影響力は、タダナラヌものがあるようだ。

 知事は知っているかどうかは分からないが、宮崎県には隠れた産品がある。それは酒だ。

 わたくしは酒を飲む月例会を3つ持っているが、そのうちの1つの会で、「宮崎県の酒を飲もう」と盛り上がり、居酒屋の店主に取り寄せてもらったことがある。なぜ宮崎県の酒を飲もうとおもったのか。それは、宮崎県の酒を飲んだことがなかったからだ。特別な理由はない。

 こうして飲むことになったのが、「蔵の真心 荒ばしり 純米 無濾過生原酒」。メンバー3人、だれも期待していない。宮崎県は焼酎文化圏というイメージが強かったからだ。

 ところが、である。飲み始めたら「おっ、うまっ」「旨いなあ」。3人から感動感激驚きの声。フレッシュ感があり、味がやわらかくふくらむ。余韻に甘さと苦味がほどよく残る。レベルの高い酒だった。

 「期待しないで飲んで悪かった。ごめんごめん」。酒に謝りたくなるほどの旨さだった。そして、酒の世界の奥深さを、あらためて思い知らされた。

 ちなみに、宮崎県にある酒蔵は、この千徳酒造と焼酎で知られる雲海酒造の、わずか2軒。千徳酒造は、生産量が400石という小さな蔵だという。小さい蔵の酒だけど、心に残る酒だった。

酒蛙