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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3668】おら酒 雷神 純米大吟醸(らいじん)【宮城県】

2018.12.19 15:10
宮城県気仙沼市 角星
宮城県気仙沼市 角星

【日本酒研究会番外編 全76回の③】

 日本酒研究会の遠征場所が開かれた。この会は単なる異業種間交流の飲み会だが、毎月欠かさず延々、足掛け12年も続けている。会員のみなさまは、研究熱心なのだ。12年もやっていると、異動でメンバーがかなり変わる。OBとも旧交を温めたい。ということで年に1~2回、OBが多く居住している市に遠征し、飲み会を開いている。場所はMうなぎ屋さんと決まっている。今回は新旧研究員10人が集まった。

 この番外編を開くときは、お酒を持ち寄る。初蔵酒「秩父小次郎 純米生原酒」の次に「直実 特別純米」をいただき、3番目に飲んだのは「おら酒 雷神 純米大吟醸」だった。

 この「おら酒 雷神」は、宮城県南三陸町の震災で塩害を受けた田んぼを復元使用し、資源活用、新たな交流や町の産業・魅力などの創出、そして酒づくりを目指したプロジェクト「南三陸おらほの酒づくりプロジェクト」から生まれた。プロジェクトは2014年4月から、清酒「おら酒」を企画・販売している。地元観光協会などが企画、酒蔵では宮城県気仙沼市の角星、宮城県加美郡の中勇酒造、宮城県仙台市の森民酒造本家が協力している。

 今回のお酒は、「南三陸町震災復旧田産の美山錦を100%使用し醸された」と瓶のラベルに書かれている。酒蔵の角星は、銘柄名「水鳥記」を醸す蔵として知られる。「水鳥記」は当連載でこれまで2種類を取り上げている。やさしく、やわらかな酒質、という印象を持っている。今回の酒はどうか。

 酒蛙「おいしい!」
 SI「おいしいねぇ~♪」
 K 「甘みが出ているね」
 F 「きれいなお酒だ」
女将さん「美味しいです」
 酒蛙「やわらか、ふくよか。そして、旨みと酸の…」
 SI「(すかさず)バランスが良い」
 酒蛙「やさしいお酒だ。甘旨酸っぱい味わい」
 SA「いいですねぇ~♪」
 F 「最初、華やかだなあとおもったが、抜けていく」
 酒蛙「最後の最後に“残り感”がある」
 SA「そうそう」
 M 「ほぉ~旨いね。やさしいね」

 ラベルの表示は「アルコール分16度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合40%、販売者 宮城県本吉郡南三陸町 おら酒株式会社」

 蔵名「角星」(かくぼし)の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「社名でもある屋号『角星』は、初めて酒が出来上がった時、その新酒を新しい枡に入れ折壁村室根神社に献上、ますます佳き酒が出来ますようにと夜を徹して祈願したところ、明けの明星が御神鏡に映り、その光が献上の酒枡に円やかに輝いたところから吉兆とばかり喜び、早速屋印を(角星)としたと言われている」

酒蛙

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