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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【385】賀儀屋 無濾過 純米吟醸 瓶火入 生詰(かぎや)【愛媛】

2010.12.26 22:31
愛媛県西条市 成龍酒造
愛媛県西条市 成龍酒造

【2人酒 全9回の①】

 酒友ヨネちゃんと「飲もう」ということになった。が、お互い、日程表は飲み会でかなり埋っており、なかなか空いている日が一致しない。「飲もう」と言ってから1カ月以上たってから、日にちが決まった。1回目は6月、2回目は9月、そして3回目は12月。ヨネちゃんとわたくしは、かなり頑張って日程調整しても3カ月に1回しか一緒に飲めないようだ。場所は、ヨネちゃんのホームグラウンドのE居酒屋。

 何から飲むか。2人飲んだことのない銘柄からいく。2人とも知らなかったのが、この「賀儀屋」。で、「賀儀屋」の冷酒からいく。

 酒蛙「おっ! 酸がくる。爽やか感がある。コメの旨みはほどほど。コクがある。キレが良い」

 ヨネちゃん「おいしいですね」

 酒蛙「深み・厚みはまずまず。おいしいなあ。余韻にも酸がある。香りは抑えられている。食中酒としていいね」

 ヨネちゃん「ええ、これ、食中酒にいいですね」

 酒蛙「酸があるから、飲み飽きしないね。酸とさわやか感があるから食中酒に向いている」

 トップバッターとしては、なかなかいい酒だった。落ち着き感がある、豊潤で旨い酒だった。知らない世界にこんな酒があるんだ。酒の世界は奥深いなあ、とあらためておもう。自分の浅学非才ぶりをあらためて痛感する。そして、この酒を仕入れた、E居酒屋の女将の慧眼に敬意を表す。

 一升瓶の裏ラベルには、「酒は夢と心で造るもの」という題名のもと、以下の口上が書かれている。いやはや、すごい自信だ。

 「目に見えるものだけでなく目に見えない想いや文化を大事にしなさいという蔵に古くより伝わる基本理念です。蔵元屋号から頂いた酒名『伊予加儀屋』にはそんな想いと古きものに感謝をし、新たに挑戦していくという蔵の強い決意が閉じ込められています。全て無濾過で仕上げられた伊予加儀屋は酒の持つ本来の風味や米の旨みを封じ込め、徹底された温度管理の中、熟成向上する食中酒として世に送り出されています。南に石鎚山、東に瀬戸内海という風光明媚な自然の恩恵と、そこから頂く弱軟水の仕込水、そして造り手の技が織り成す伊予加儀屋を心ゆくまでお楽しみ下さい」

 さて、なんで「賀儀屋」なんだろう。蔵のホームページを調べてみたら、名の由来が書かれていた。以下に貼り付ける。

 「蔵元先祖が地元庄屋米蔵の鍵を預かる仕事を行っていた為、『鍵屋(かぎや)』という屋号を今もなお、継承し続けています。屋号の名に恥じぬよう、蔵の味を後世に残していく強い決意と今後のキーマンになりたいとの願いが込められてます。ラベル内には蔵元の家紋もあしらっています」

酒蛙