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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【488】醸し人九平次 純吟 山田錦 50%(かもしびとくへいじ)【愛知】

2011.5.2 21:54
愛知県名古屋市 萬乗醸造
愛知県名古屋市 萬乗醸造

【日本酒研究会 全6回の④】

 東日本大震災以来、初めての日本酒研究会。「一白水成」「花陽浴」「麓井」とおなじみの、しっかりした酒を、M居酒屋の店主は繰り出す。

 そして4番バッターは、しっかりした味の極めつけ的存在の「醸し人九平次」だ。いやはや、店主は直球、直球、また直球で攻めてくる。おまけに「純吟 山田錦」だ。「九平次」の“顔”のような酒。こりゃ、飲む前から勝負あり、だ。

 酒蛙「いい、いい。まろやか。これはいい。きれいな酸味と旨みのバランスがいい。直前に飲んだ『麓井』より厚みはないが、麓井に似たタイプだ」

 F 「これは旨い」

 酒蛙「フルーティー。旨っ! 酸味があり、とろりとしたタッチながら軽快。飲みやすく、コクと旨みがある。旨みがやさしくふくらむ。非常に上品な飲み口。厚みはあまりないが、すべてにおいて飲みやすい」

 完全に脱帽だ。こいつを4番に据えた監督、あ、違った、店主の意図がよく分かる。

 ところで、この酒の瓶は、なぜかフランス語づくし、だ。瓶の肩に「EAU DU DESIR」のラベル。フランス語なんて、学生時代以来、目にしていないわたくしたちは、「EAUは水なのは分かるが、意味分からないよぉ~」と騒ぐ。

 Fが目ざとく裏ラベルにそのココロが書かれているのを見つけ、「『希望の水』って意味なんだってさ」。Kとわたくしは「なんだよぉ~、だったら、日本語で『希望の水』と書いてくれよぉ~」とツッコミを入れる。

 裏ラベルには、こう書かれていた。

 「『EAU DU DESIR』とは希望の水と訳させていただいております。みなさんにとって、日本酒がもっともっと“幸”(さち)多きものとなることを願い私たちは精進を続けてまいります。何卒今後とも日本酒のことを応援、宜しくお願い申し上げます」

 その下にフランス語で長々と口上(たぶん)が書かれている。ウスバカわたくしが理解できたのは、「SAKE」「GINJO」「DAIGINJO」「KAMOSHI-BITO KUHEIJI」「YAMADANISHIKI」の文字くらい。あとはちんぶんかんぷんだ。なぜ、フランス語なんだ? 日本人の何人が理解できるんだ? 困るなあ。もしかして、フランス輸出用か? だったら、和訳も一緒に書いてほしかったなあ。

酒蛙

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