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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【618】御代桜 純米吟醸 播州山田錦(みよざくら)【岐阜】

2011.10.15 20:39
岐阜県美濃加茂市 御代桜醸造
岐阜県美濃加茂市 御代桜醸造

【水無月会月例会 全7回の①】

 不特定少数の酒飲み人が月1回、Y居酒屋に集う水無月会。姓名不明、職業不明、年齢不明、会員名簿無し。分かるのは性別だけ。会への出入りは自由。そんな緩い会だが、2009年6月から毎月1回、欠かさず開いている。参加する人が無く、月例会が開かれなかった、ということは一度もない。たぶん、この緩さが気に入られているのだとおもう。今回は、9人が参加した。

 この会の唯一のルールは、女将が毎回、わたくしたちがまだ飲んだことがない4~5種類の酒を用意すること。わたくしたちは、出された酒を飲みながら、勝手に論評し合う。

 今回は7種類の酒が出された。どれから飲むか。会長のヨネちゃんが欠席したので、酒の選択権はわたくしに委ねられた。

 7種類の中からわたくしは、「御代桜 純米吟醸 播州山田錦」をトップバッターに選んだ。その理由は、以前、別な「御代桜」(当連載【548】「御代櫻 純米吟醸 生酒 美山錦」参照)を飲んだことがあり、クセが無い酒だ、という印象を持っていたから。

 クセの強い酒を飲むと、舌がその酒に影響され、次に飲む酒の味を真っ当に感じることができないからだ。薄くてクセの無い酒から、徐々に濃くてクセのある酒に飲み進めるのが、わたくしの飲み方だ。さて、いただいてみる。

 男性Kさん「飲みやすい。するっと入るよ」

 女性Nさん「余韻が残るわ」

 酒蛙「吟醸香が適度。上品な香り。キレが良く、すっきり系の飲み口。余韻にやや辛さがある。酸味が感じられない。きれいなお酒。すこし怜悧で、なめらか・やわらかめのタッチ」

 すっきりした、穏やかな飲み口の酒だった。これをトップバッターに起用して正解だった。

 裏ラベルには、以下の口上が書かれている。

 「兵庫県産の山田錦を全量使用した純米吟醸です。優雅な香りと優しい米の甘味が心地よく広がり、ほど良い酸味が余韻にかけて口中を引き締めます。角のない自然な味わいの調和をお楽しみ下さい」

 わたくしの舌には酸味が感じられなかったので、口上の中の「ほど良い酸味が余韻にかけて口中を引き締めます」という部分には違和感をおぼえる。しかし、「角のない自然な味わい」という部分は、まったくその通りで、激しく同意する。

酒蛙