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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【696】昇龍蓬莱 特別純米(しょうりゅうほうらい)【神奈川】

2012.1.23 17:10
神奈川県愛甲郡愛川町 大矢孝酒造
神奈川県愛甲郡愛川町 大矢孝酒造

 日曜日の夕方、ふらりと近くのH居酒屋へ。ここ2-3年、日曜日の夕方が、パターン化されている。すなわち、夕方からH居酒屋で晩酌、家に帰り夕食、そしてNHKの大河ドラマを見る、というパターン。リズムが体にすりこまれている感じだ。

 ということで、この日曜日もH居酒屋へ。冷蔵庫には、飲んだことのない「昇龍蓬莱 特別純米」。「昇龍蓬莱」は別のクラスを何種類か飲んだことがあるが、これは初めて。ずいぶんおしゃれな意匠だ。さっそく冷酒でいただいてみる。

 店主「若干、熟成感があります」

 酒蛙「うん、すこし熟成感があるね。厚みはあまりなく、酸があり、さらっとした飲み口。キレが良い。すいすい飲めるね。こりゃ、食中酒向きだね」

 合わせたアテは、アサツキの酢味噌和え。次に、ぬる燗(40℃)にして飲んでみる。

 店主「熟成感が強調されるね。酸も強調される」

 酒蛙「たしかに、熟成感が前に出て来る。甘み、旨みも出て来る。酸は意外にも、それほど前に出て来ないようにおもえる。冷酒のとき、さらっとしたやや硬質な飲み口だったけど、丸みが出て来る。ふんわり穏やかなタッチ。田園的素朴なお酒になる。あれれ? 温度が下がり、日向燗程度(約30℃)になったら、酸がいっぱい出てきたぞ」

 総じて、肩の凝らない「普通のお酒」。これは、けっして悪い表現ではなく、どんな場合にでも適応でき、飲み飽きせず量を飲める酒、という意味。ずばり、家飲み晩酌酒に向いている。さらっとして酸が立つ飲み口の冷酒は、濃い味の料理に良さそうだし、ふんわり丸みが出るぬる燗は、繊細な味の料理にも合いそうだ。

酒蛙