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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3662】雁木 純米吟醸 みずのわ(がんぎ)【山口県】

2018.12.12 15:10
山口県岩国市 八百新酒造
山口県岩国市 八百新酒造

【日本酒研究会月例会 全6回の③】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。今回はS、Y、K、H、わたくしの、5人での例会となった。

「高麗王 純米」「武蔵鶴 磨 純米吟醸」という埼玉県の初蔵酒2種類を飲んだあと、店主が3番目に持ってきたのは「雁木 純米吟醸 みずのわ」だった。「雁木」はこれまで、今回の酒を含め、当連載で5種類を取り上げている。総じて、落ち着いたバランスの良い酒、というイメージを持っている。今回のお酒はどうか。さて、いただいてみる。

 H 「こりゃ、口当たりが良いね」
 Y 「今っぽい味わいだ」
 酒蛙「フルーティー。辛みが中盤から出てきて、余韻も辛み。きれい感のある、やわらかな酒質」
 S 「すっと入ってくるね」
 酒蛙「すきっりした感じ。後味にすこし酸が出てくる。飲み進めていったら、酸がだんだん出てきた。適度な酸と適度な旨み。酸がいい感じで出ており、すっきり軽快感のある淡麗辛口酒だ。キレも良い。上品感と落ち着き感がある。食中酒に最適」

 蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「原酒を和水、一回火入(瓶燗)した純米吟醸酒。セカンドネームの『みずのわ』に、川面に魚が跳ねた時の同心円状に広がる波紋と『和水』の意味を重ねました。やわらかく軽やかに、すいすいと杯が進むお酒です」

 瓶のラベルの表示は「アルコール分15度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合50%、原料米 山田錦100%使用、製造年月18.07」

「雁木」とは船着場の階段のある桟橋のこと。これを酒名にした理由について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「雁木は水際のターミナルでした。明治初期の創業より雁木のある水際で酒という命を生みつづけてきた八百新酒造には、順風満帆の時代もあれば荒波に翻弄された時代もありました。視界不良で回帰すべき港を見失ったとき、自らを見つめなおし創業精神に立ち返り、原点回帰する決意を固めて世に問うた酒が「雁木」です。本当においしい酒を造らなくては。おいしさのターミナルを目指さなくては。最後にもう一杯飲みたくなる酒を造りたい。その情熱が私たちを動かしています」

酒蛙

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