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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【714】八咫烏 純米吟醸(やたがらす)【奈良】

2012.2.15 10:27
奈良県 吉野郡吉野町 北岡本店
奈良県 吉野郡吉野町 北岡本店

【日本酒研究会月例会 ⑤完】

 気の合う酒友たちと月に1回、酒を飲む日本酒研究会。名はもっともらしいが、内実は単なる飲み会。今回、会場のM居酒屋の店主が繰り出したのは、「羽根屋」「花巴」「姿」とフルボディー3連発。4番目に目先を変えてやわらかい飲み口の「三連星」。そして5番目に再びフルボディーの「相模灘」という打順を経て、店主が6番目に持ってきたのが「八咫烏 純米吟醸」だった。日本サッカー協会のシンボルマークとして有名な「八咫烏」である。さて、いただいてみる。これまで5種類飲んだどれとも違うタッチの酒だった。

 酒蛙「おっ、熟成感がある」

 みんな「うん、今回初登場の熟成感だね」

 S 「個性な熟成感だ」

 酒蛙「シャープな飲み口だが、旨みがあるね」

 F 「吟醸なんだけど、吟醸の感じがしない」

 酒蛙「うん、純米吟醸というより、純米酒のイメージのお酒だね。香りを抑えているよ。コメの旨みを感じる」

 目の前のアテは鶏の手羽先。それと合わせてみる。すると、どうだ。個性的な熟成感がいなくなり、酒質がドラスチックに変わったではないか。

 酒蛙「すっきりした酸味がはっきりした酒になったよ」

 みんな「うん、変わった、変わった。スリムでシャープな飲み口が強調される」

 ウィキペディアによると、八咫烏(やたがらす、やたのからす)は「日本神話で、神武東征の際に、高皇産霊尊によって神武天皇の元に遣わされ、熊野国から大和国への道案内をしたとされる烏である。一般的に三本足のカラスとして知られ古くよりその姿絵が伝わっている。ただし、古事記や日本書紀には三本足である記述はない」とのこと。

 また、ウィキペディアは、八咫烏が日本サッカー協会のシンボルマークに使われたいきさつについて、「これは、東京高等師範学校(東京教育大学を経た、現在の筑波大学)の漢文学者であり、日本サッカー協会の創設に尽力した内野台嶺らの発案を基に、日本に初めて近代サッカーを紹介した中村覚之助(内野台嶺の東京高等師範学校の先輩でもある)に敬意を表し、出身地である那智勝浦町にある熊野那智大社の八咫烏をデザインした物であり、1931年に採用された」と記述している。サッカー日本代表のユニフォームのエンブレムにも使われている。

 M居酒屋ではこのあと、7番目の酒として、「豊盃 純米大吟醸 生酒」(当連載【709】参照)を飲み、H居酒屋に移動する。

 H居酒屋では「蓬莱 純米大吟醸 色おとこ」(同【697】参照)、「喜久盛 タクシードライバー 純米原酒」(同【706】参照)、「日高見 純米初しぼり 感謝の手紙 生酒 町の明かりは消さない」(同【702】参照)、「裏・雅山流 祥華 無濾過本醸造 生酒」(同【708】参照)を飲む。

 この日飲んだ酒は11種類。ううう、かなり酔っぱらった。

酒蛙

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