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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【731】直江杉 純米吟醸 新酒 しぼりたて 生(なおえすぎ)【山形】

2012.3.5 19:21
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山形県長井市 長沼合名
山形県長井市 長沼合名

【日本酒研究会月例会 全5回の①】

 酒の好きな異業種4~6人が毎月、M居酒屋に集い、それまで飲んだことのない酒を飲みながら、ああでもない、こうでもない、と言う会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会だ。ま、酒を飲むことを、味の研究、といえば、広義の意味では外れていないが…。

 この月は5人が参加した。M居酒屋の店主がトップバッターとして持ってきたのが、「直江杉」だった。店主は毎回、トップバッターに一球入魂。つまり、数種類用意した酒のうち、決め球をトップに持ってくるのだ。だから、心していただく。

 酒蛙「おおおっ、おいしい。フレッシュ感あり」

 I 「酸が立ちますね」

 S 「来ますね~」

 酒蛙「酸味が前に来て、旨味が絡む。きれいな酒質。後味すっきり、さわやか。香りは適度」

 J 「旨いっ!」

 酒蛙「余韻にすこし苦味がある。温度が上がってきたら、味がさらにしっかりし、味が強くなってきたぞ」

 S 「そうですね」

 H 「いいね、いいね」

 やっぱり、店主はトップバッターに決め球を持ってきた。店主の意思がビシバシ伝わる旨酒だった。わたくしたち5人のテンションは一気に上がる。

 瓶の裏ラベルには、この酒について、以下のような口上が述べられている

 「出羽ノ国、長井郷の一ノ宮『總宮神社』の三の鳥居の両袖に東西に伸びる杉九樹。

幹周り三~四米粥、幹高二十~三十米の巨木。

慶長三年、上杉家の重鎮『直江山城守兼続』が参拝の折に自らお手植えされたという御神木。

かつて最上川舟運の船頭達が長井に入った事の目印に『宮の一文字杉』とも呼ばれていたという。

このお酒は地の米と清冽な伏流水を用い地元の蔵人が精魂込めて醸した完全手造りの純米酒です。古のロマンに想いを馳せお楽しみ頂ければ幸いです。

★ラベルの酒名の書は宮司直筆によるものです。

★ご愛飲頂いた売上げの一部は直江杉の保全に使われております」

 これは面白い。最近、各地でみられる、酒屋さんが集まってつくったプライベート・ブランドではないか。

 このことについては、2009年4月2日付の山形新聞に書かれているので、以下に転載する。

 「長井市内の酒販店9店が1日から、大河ドラマ『天地人』の主人公直江兼続が手植えしたとされる總宮神社の『直江杉』を題材としたオリジナル清酒『純米吟醸 直江杉』を発売した。

 この日は同神社で関係者が新発売祈願祭を行い、販売促進を通じた観光振興も祈願した。

 発売したのは長井市中央地区の酒販店有志でつくる「清酒直江杉販売会」(大内敏会長)。

 日本酒全体の消費が伸び悩む中、中央地区の酒販店では以前から『地域のおいしい酒をアピールする手段はないか』と考えていたが、『天地人』放送を機に『地元の誇る観光資源でありながら、意外に知られていない直江杉と併せてアピールしよう』と一気に企画が具体化した。

 『地域共感酒』のコンセプトを念頭に、中身は地元の長沼合名会社が新たに仕込んだ純米吟醸酒を選んだ。

 『華やかで香りたち、吟醸らしいうまみが感じられる酒に』と大内会長らがテイスティングを重ねたという。

 ラベルの『直江杉』の文字は總宮神社の安部義朋宮司が書き、会員店統一ののぼり旗も製作した。

 祈願祭には会員店や蔵元の関係者が参列し、大内会長が『銘酒として地域とともにはぐくんでいきたい』とあいさつ。

 神事に続いてさっそく試飲してうまさを確かめた。

 『清酒 直江杉』は1.8㍑瓶入りが二千五百円、720㍉㍑瓶入りが千二百五十円。

 初年度は1.8㍑換算で五百~六百本の販売を目指すという」

 なお、瓶の裏ラベルは、原材料名について「米(山形県産)・米麹(山形県産米)」と記しており、コメの品種は明らかにしていない。

酒蛙

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