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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【774】丹沢山 山廃純米 足柄若水 無濾過生原酒 仕二五(たんざわさん)【神奈川】

2012.4.26 19:24
神奈川県足柄上郡山北町 川西屋酒造店
神奈川県足柄上郡山北町 川西屋酒造店

【K居酒屋にて 全3回の③完】

 午後6時から、同業者との飲み会。それが終わってから、場所を替え、こんどは仕事のパートナーHさんと2人で、K居酒屋で飲む。「綿屋 特別純米 生原酒 美山錦」「片野桜 山廃純米 無濾過生原酒」と燗酒を飲み進め、3番目は「丹沢山 山廃純米 足柄若水 無濾過生原酒 仕二五」。

 むむむっ、「丹沢山 山廃純米」の紺ラベル。このK居酒屋で以前、飲んだことがあるぞ。そこで早速、新兵器iPod touchで検索してみる。こいつには、この2年4カ月の間にわたくしが飲んだ酒のラベル写真(わたくしが撮影)を入れている。検索したら、たしかに「丹沢山 山廃純米」の紺ラベルがヒットした。記憶は正しかった。しかしそれは「丹沢山 山廃純米 足柄山田錦 本生」(当連載【379】参照)だった。

 すなわち、今回の「丹沢山 山廃純米 足柄若水 無濾過生原酒 仕二五」は飲んだことがなかった。使用米が違っていたのだ。さて、これも燗で飲んでみる。温度は45℃くらいの上燗。

 酒蛙「甘みと苦みと酸味と旨みがあり、後味が苦辛。大人の酒だね」

 H 「温度が下がってきたら、苦みが出てきます」

 酒蛙「苦みは最初からあるよ。いいなあ、この苦み。味わい深いお酒だなあ」

 K居酒屋ではいつも燗酒しか飲まないが、この酒を冷酒で飲んだらどんな酒質なのか興味があり、冷酒でも飲んでみる。

 酒蛙「入り口が春霞のようにぼんやりして、甘み、旨み、酸が出て、余韻は苦み。メリハリは燗の方があるとおもう」

 H 「そ。メリハリは燗の方がありますね」

 燗酒も冷酒もどっちも旨い酒だった。わたくしの好みからすると、燗酒に軍配を上げる。

 瓶の裏ラベルによると、このお酒は、足柄産の「若水」を100%使ってつくられている。「若水」は、愛知県農業総合試験場作物研究所が1972年、母「あ系酒101」(「あ系酒101」の母は「玉栄」、父は「露葉風」)と父「五百万石」を交配させ育成した品種で1985年に品種登録された。

 さて、わたくしは同業者との飲み会で、料理をいただいてきたので、K居酒屋では酒だけを飲む。が、Hさんは食欲旺盛で、アテとして「タイの煮付け」「マコガレイの揚げびたし」をおいしそうに合わせる。わたくしも、ちょっと箸をつけたが、まったくもって激劇旨の料理。本当にK居酒屋は腕が立つ。

 このあとわたくしたちは「天遊琳 手造り 純米 直汲み生 伊勢錦2009」(当連載【747】参照)、「宗玄 純米 山田錦 無濾過生原酒」(当連載【69】参照)を飲む。

 K居酒屋ではこれで締めとし、わたくしはHさんと別れ、一人でなじみのMスナックに向った。

酒蛙