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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【796】吟雫 純米吟醸 生(ぎんしずく)【愛知】

2012.5.24 17:41
愛知県知多郡東浦町 原田酒造
愛知県知多郡東浦町 原田酒造

【M居酒屋にて 全7回の④】

 ワイン党の同僚SとM居酒屋で二人酒。「新政 秘醸酒 其之壱 白麹酛 特別純米 亜麻猫 美発泡 生酒」「蒼空 純米 美山錦 生」「万齢 純米大吟醸 薄にごり生原酒 無濾過」を飲んだあと、店主が出してきたのは「吟雫 純米吟醸 生」。

 酒蛙「甘いっ。旨みたっぷりで、まったりなめらかな飲み口。吟醸酒だけど吟醸香は抑えられている。純米吟醸だけど、純米的なタッチに感じる」

 S 「まったりしているね」

 酒蛙「そう、まったりしている。酸がすくないから、そう感じるのかも。タッチがやわらかい」

 S 「いまの季節にぴったりのお酒だ」

 酒蛙「どういう意味?」

 S 「輪郭がぼんやりしており、春霞をおもわせるからさ。ラベルだって春モードだろ。これはトータルコンセプトの酒だよ。なかなかやるなあ」

 酒蛙「なるほど」

 Sはふだんはワインしか飲まず、酒はほとんど飲まないが、酒についてもなかなかスルドイことを言う。考えてみれば、ワインも酒も「醸造酒」。

 この酒瓶の裏ラベルで、この酒を以下のように紹介している。

 「もろみを酒袋に入れて吊り下げ、やさしく自然に滴る雫だけを集めたぜいたくの粋を極めたお酒です」

 そして同じく裏ラベルでは使用米を「愛知県産若水100%使用」ときちんと表示している。精米歩合は60%。

 この「若水」は、愛知県農業総合試験場作物研究所が1972年、母「あ系酒101」と父「五百万石」を交配さけ、育成・開発した品種で1985年、品種登録された。

 この酒を醸している原田酒造の主銘柄は「生道井」。名の由来について蔵のホームページでは、以下のように説明している。

 「原田酒造は東浦町生路(いくじ)にあり昔は【生道・伊久智】と書き呼ばれていました。【生道井】(いくじい)の名は、蔵の西方に位置する日本武尊(やまとたけるのみこと)ゆかりの井戸『生道井』より命名された創業時からの代表銘柄です」

酒蛙

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