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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【897】花郎【】

2012.9.24 21:42
韓国 慶州法酒
韓国 慶州法酒

【韓国にて 全3回の③完】

 ひょんなことから、韓国観光地めぐりの団体旅行に加わった。済州島での2日目の夜、海鮮料理を出す店で食事をしたとき、なんと清酒が出てきたためびっくり。みんなで、「清」と「白花壽福」を飲む。韓国にも清酒があるんだあ、とみんな感動する。というか、わたくしが一番感動したのだが…。

 さて、旅行3日目。わたくしたちは、かつて新羅の都があった、韓国南部の慶州市を訪れた。歴史文化都市で、日本にたとえるなら奈良・京都と同じ位置づけの市だ。

 昼食を予定している食堂に向う途中、バスの中でガイドさんがこんなことを言った。「2010年、米国サンフランシスコで開かれた世界アルコールコンテストで金メダルを受賞したのが、慶州の地酒です。100%もち米でつくった、世界で一番のお酒です。酒造会社は慶州法酒です」。その酒がこれから向う食堂にある、という。こりゃ、楽しみだ。

 わたくしたちが案内されたのは慶州市郊外の焼肉店。そこで、ガイドさん自慢の酒を見た。「花郎」。世界一の酒のわりに、ずいぶんカジュアルな装いのお酒だ。

 さて、いただいてみる。甘酸っぱくてさわやか。しかし、コクがすこしある。やわらかい飲み口。これも「清」(当連載【895】参照)と同じタッチのワイン感覚のお酒だった。そして、これも「清」同様、アルコール度が13度と低く、いたって飲みやすい。このワイン感覚のお酒を飲みながら、わたくしたちは骨付きカルビを焼いて食べた。

 瓶のラベルにハングルが書かれている。旅行ガイドさんに翻訳してもらった。

 表ラベルには以下のようなことが書かれている、という。「韓国産もち米100%。優秀な韓国産もち米だけを厳選して、法酒の秘法で正しくつくりました。アルコール13度の薬酒です」

 また、裏ラベルには以下のことが書かれている、という。「2010年サンフランシスコ国際酒類品評会ワイン部門で金メダル受賞。19歳未満販売禁止」。

 こうして、わたくしは、4泊5日の韓国物見遊山観光旅行を終えた。観光地よりも、この連載で紹介した3種類の酒を飲んだことが強く印象に残った。日本の酒とはまったく味が違う酒。とても勉強になった。行ってよかった。

酒蛙