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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【899】山本 純米吟醸 生原酒(しらたき)【秋田】

2012.9.24 22:22
秋田県山本郡八峰町 山本
秋田県山本郡八峰町 山本

【H居酒屋にて 全2回の②完】

 例の如く例によって、会社から帰宅したあと、着替えて、ふらりとH居酒屋へ歩いて行く。さて、何を飲もうか、とおもっていたら、店主が、「せんだって、飲み会をやりまして、残った酒があるんですよ」と言って、「いづみ橋」と「山本」を出してきた。よし、この2本を飲もうではないか。

 まず、「いづみ橋」を飲む。続いて「山本」だ。「山本」は、メーンブランドが「白瀑」。蔵元杜氏は、非常にしっかりした酒をつくる、酒業界ニューウェーブの一人。その醸す酒は、実に安定しレベルが高い。いただいてみる。

 酒蛙「旨い。甘い。酸っぱい。フルーティー」

 店主「甘みが先にきました。おいしいですね」

 酒蛙「うん、非常においしい。旨みがしっかりある。旨みがやわらかくふくらむ。『山本』らしいお酒だ。この酒はアテ要らずだな」

 店主「たぶん、アテ要らずでしょう。食前酒にいいですね」

 酒蛙「とろりとしたタッチだ。何の米を使っているのだろう」

 店主「『酒こまち』です。近年、非常に多く使われている酒米です。とろりとしていますね。俺にとっては甘みがちょっと強い過ぎるように感じる」

 酒蛙「『酒こまち』は、甘みが強く出る傾向にある、とおもう。飲み進めていると、たしかに甘さが強く出て来るね。フルーティーな吟醸香が適度に広がる。フレッシュ感がある。余韻には苦みがある」

 瓶の首ラベルには「蔵元特別栽培米100%使用」と書かれている。つまり、蔵元さんが自らつくったコメを使って醸している、という意味だ。心が熱い。裏ラベルにも、こう書かれている。

 「この商品は白瀑の六代目蔵元で自ら杜氏も務める山本友文が、自社の仕込み水である白神山地の天然湧水を引き込んだ棚田で栽培した酒造好適米『酒こまち』を100%使用しております。農薬や化学肥料を使用せずに有機肥料のみで栽培した結果、収量が通常の半分に減りましたが、満足度は数倍増えました!」。やっぱり熱い。

 このお酒の精米歩合は58%。「秋田酒こまち」は、秋田県農業試験場が1992年、母「秋系酒251」と、父「秋系酒306」を交配させ開発開始。2004年に品種登録された新しい酒造好適米である。

酒蛙