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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【930】瓢太閤 純米大吟醸(ひさごたいこう)【徳島】

2012.10.22 12:02
徳島県板野郡上板町 日新酒類
徳島県板野郡上板町 日新酒類

【水無月会月例会 全7回の③】

 年齢不詳、職業不詳、フルネーム不詳という異業種酒好きが毎月1回、Y居酒屋に集う「水無月会」。会員名簿もない。でも毎月、数人が集まる。今回は8人が参加した。

 「琵琶の長寿 愛しぼり 手しぼり 吟醸」「むらしげ 純米吟醸」と飲み進め、3番目に飲んだのが「瓢太閤 純米大吟醸」。水無月会会長のヨネちゃんが以前、「瓢太閤」を飲んだことがあるとかで、ずいぶん懐かしがる。さっそく、いただいてみる。

 ヨネちゃん「すっきり軽快なお酒」

 女性Sさん「あっさりした飲み口。わたしには物足りないかな」

 酒蛙「大吟醸は“物足りる”ほど飲むもんじゃないよ」

 女性Nさん「軽い感じね」

 ヨネちゃん「悪くない。いいね」

 酒蛙「淡麗で軽やか。吟醸香があり、吟香に絡むように旨みが追いかけてくる。余韻にすこし苦みがある。酸味はすくないね」

 ヨネちゃん「懐かしいなあ。『瓢太閤』を20年前に飲んだよ。どこで飲んだのか忘れたけど。いやあ懐かしい」

 男性Kさん「大吟醸だけど、それほど吟醸香は立たない」

 酒蛙「上品な吟醸香がある。甘みもある。辛味はすくない。全体的に洗練された酒質におもえる。軽いけど味がしっかりしており、食中酒に適しているとおもう」

 瓶の裏ラベルには、以下の口上が書かれている。

 「最上級の『山田錦』の米の心白から引き出された奥深いまろみと四国吉野川の清冽な地下水の恵みから生まれたフルーティな上立ち香と華やかな含み香が調和したキレ味の良い純米大吟醸」

 なるほど、香りとキレの良さは、じっさいに飲んでみても、その通りだった。表ラベルの左側に書かれている「其芳香如夢」が、この酒の性質をあらわしているのだろうが、吟醸香は、夢の如くというほどには強くはない。

 ラベルによると、原料米は阿波山田錦100%。精米歩合は35%。

 蔵は1857(安政4年)創業。「瓢太閤」の酒名は、当時の藩主である蜂須賀候が太閤秀吉の遺徳を偲んで命名した、と伝えられている。たしかに、秀吉の馬印は瓢箪だった。

酒蛙

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