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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【974】天青 純米吟醸 千峰 酒未来(てんせい、せんぽう)【神奈川】

2012.12.9 18:32
神奈川県茅ヶ崎市 熊澤酒造
神奈川県茅ヶ崎市 熊澤酒造

【日本酒研究会月例会 全7回の⑤】

 異業種の“酒飲み人”が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会だ。今回もフルメンバーの6人が参加した。

 「薩州正宗 純米酒 生貯蔵酒」「七田 純米吟醸 雄町50% 無ろ過」「玄亀 山廃仕込み 純米生原酒 H22BY 長期貯蔵」「貴 山廃純米大吟醸 2009 VINTAGE」と飲み進め、5番目に店主が持ってきたのは「天青 純米吟醸 千峰 酒未来」だった。さっそくいただいてみる。

 H 「これはいいっ!」

 酒蛙「旨みがきて、さらっとキレる。香りは抑え気味」

 J 「アミノ酸がくるね」(さすが理系出身のJ。言うことが違う)

 酒蛙「うん、この旨みはアミノ酸だよ。余韻には苦味がある。酸がやや強く、さらっとしたタッチながら味がしっかりし、やや力強い酒質だ」

 J 「苦みが、グッとくる。最初に含んだとき、軽いかな、とおもったけど、アミノ酸と苦みがきて、この酒、なかなかいいね」

 M 「アミノ酸がいっぱいだね」

 酒蛙「旨みがある一方で、すこしドライなタッチにもおもえる」

 S 「わたし的にはこれまで味わったことのない旨みにおもえる」

 とりわけ個性的な酒でもなく、派手な酒でもなく、どちらかといえば地味なのだが、そこはしっかりした味でメリハリがある。つまり、飲み飽きしない絶好の食中酒。長く付き合うことができそうなお酒、とも言うことができる。

 瓶の裏ラベルには、酒名を「天青」した理由について、以下のように説明している。

 「『天青』とは、中国の五代後周の皇帝が理想の青磁の色を表現した『雨過天青雲破処』(雨上がりの空の青さ。それも、雲が破れるようにして晴れ始めた、そのあたりの青さ)と言う言葉から取ったものです。我々もその幻と言われる『雨過天青青磁』のような、突き抜けるようなすずやかさと潤いに満ちた味わいを目指して参ります。

『天青』の命名と書は陳舜臣氏(作家)によるものです」

 ラベルによると、使用米は「酒未来」。この酒米は、「十四代」(山形県)高木酒造の蔵元さんが開発したもので、母は「山酒4号」(玉苗)、父は「美山錦」。この酒の精米歩合は50%。

酒蛙