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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3656】角右衛門 特別純米 ひやおろし(かくえもん)【秋田県】

2018.12.6 22:46
秋田県湯沢市 木村酒造
秋田県湯沢市 木村酒造

【B居酒屋にて 全3回の①】

 数日前、B居酒屋で飲んだのだが、このときは同僚と話し込んだため3種類しか飲めなかった。冷蔵庫には飲んだことがない酒がまだあったので、数日後、一人で再びB居酒屋の暖簾をくぐった。

 まずいただいたのは「角右衛門 特別純米 ひやおろし」。この蔵は「角右衛門」と「福小町」の二つの銘柄を醸している。当連載では、今回の酒を含め、「角右衛門」を4種類、「福小町」を3種類取り上げている。今回のお酒はどうか。

 落ち着いた吟醸香がほのか。きれいな酒質で、やわらか、ふくよかなタッチ。ふくよかな旨みを楽しんでいると、中盤から刺激がやや強い辛みが出てきて、余韻も辛み。最初は出ていなかった酸だが、飲み進め口が慣れるにつれ、次第にじわじわ姿をあらわしてきて、旨みと相まってジューシーな味わいに。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「酵母ブレンドより、華やかさと果実感を併せ持たせました。柔らかな甘みの後にくる、絶妙な酸が非常に心地良い特別純米酒です。飲み頃の温度帯も幅広く、冷やして良し常温良し ぬる燗では真価を発揮します」

 裏ラベルの表示は「原材料 米(国産)米麹(国産米)、原料米 吟の精26%・めんこいな74%、使用酵母 自社ブレンド、アルコール分16.5度、精米歩合55%、日本酒度+1.7、酸度1.4、アミノ酸度1.3、製造年月2018.09」。

 使用米の「吟の精」は秋田県農業試験場が1983年、母「合川1号」と父「秋系53」(その母は「美山錦」)を交配。育成と選抜を繰り返し開発、1993年に種苗法登録された酒造好適米だ。

「めんこいな」は、秋田県農業試験場が1988年、母「ひとめぼれ」(その母は「コシヒカリ」)と父「あきた39」を交配、育成と選抜を繰り返し品種を固定。2001年に種苗法登録された主食用米。

 酒名「角右衛門」の由来について、秋田県横手市・高留酒店のサイトは以下のように説明している。

「江戸時代中期、伊丹で寒造りが確立された頃、木村家3代目当主『角右衛門』は、藩の命を受け、その酒造技術習得のために心血を注ぎ込みました。『角右衛門』は48歳で若くして亡くなりましたが、その情熱はしっかりと受け継がれ、歴代の当主も何度も銘醸地に赴き、技術習得に励み、秋田・湯沢に適した酒造りを研究してまいりました」

酒蛙

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