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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【1084】美丈夫 麗 生 うすにごり(びじょうぶ)【高知】

2013.3.6 22:41
高知県安芸郡田野町 濱川商店
高知県安芸郡田野町 濱川商店

【水無月会月例会 全7回の④】

 年齢不詳、職業不詳、下の名も分からないが、お酒は大好きという不特定少数が月1回、Y居酒屋に集う水無月会。足掛け5年を数えるこの会は一時期、参加者が4人くらいのときもあったが、近年は新しい人が参加するなど、だんだん増えてきた。今回は11人が参加する盛況ぶりだった。

 今回は「賀茂鶴 大吟醸 特製ゴールド賀茂鶴」「正雪 純米吟醸 山田錦 別撰 山影純悦 生貯蔵」「春鶯囀 純米 しぼりたて 生酒」と飲み進め、4番目に選んだのは「美丈夫 麗 生 うすにごり」だった。

 見るからに発泡系のお酒のようだ。瓶にも、開栓のとき気をつけるように、との注意書きが添えられている。このようなお酒は、なにも考えず、ふつうの酒と同じように開栓すると、中身が3分の1ほど噴き出してしまう恐れがある。栓をちょっと緩め、プシュッと音がし、酒面がせり上がってきたら、すぐさま栓を締めなければならない。そして、酒面が下がったら、再び栓をちょっと緩める。この作業を気長に繰り返さなければならない。

 酒飲みとしては一滴も漏らさず開栓しなければならない。この酒も、上記の作業を注意深く行った結果、5分くらいで大人しくなった。ま、許容範囲内の時間だ。いってみれば開栓セレモニーで、これはこれで、けっこう楽しいものである。しかし、ある酒は開栓までに30分ほどかかり、みんな、すっかりダレてしまったことがある。これはガスが強すぎ。

 さて、めでたく開栓したので、いただいてみる。発泡。見るからにサイダー状態だ。アルコール的に言えば、シャンパン状態だ。

 男性Aさん「このシュワシュワ感が好きです」

 女性Aさん「あたしは、シュワシュワ感が嫌い」(発泡・微発泡酒としては身も蓋も無いコメントだ)

 酒蛙「すっきりした軽快な飲み口で、すこし甘みと旨みがある。酸がさわやかで、余韻にすこし苦味があって、おいしいな。強い発泡。舌にピリピリ刺激がくる。フルーティー」

 飲んでいて、ふと気付いたことがあった。あまりアルコール分が高くないようにおもえた。飲み口がソフトなのだ。で、口にした。「ん~??? この酒、強くないな。アルコール分は14度では?」。そうしたら、テーブルの向こう側で、なにやらざわついている。「どうした、どうした?」と聞いたら、女性Nさんと男性Sさんが「わーーーっ!!! 当たったあああ!!!」。ビンゴ! この酒のアルコール分は、ジャスト14度だったのだ。当然、わたくしは自慢顔だ。

 瓶のラベルは、この酒を「華のように薫が如く 雅に舞う麗人」と形容している。う~む、分かるような、分からないような…。ま、いっか。ラベルによると、使用米は愛媛産松山三井100%、精米歩合は55%。

 使用米の「松山三井」は愛媛県農事試験場が、母「近畿25号」と父「大分三井120号」を交配、開発した酒造好適米。1953(昭和28)年に命名された。現在は、愛媛県のみで栽培されている。

 また、ラベルには、この酒のクラスは書かれていないが、蔵のホームページによると「吟醸」に類別されている。

酒蛙