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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【1211】御代櫻 純米吟醸 無濾過生原酒(みよざくら)【岐阜】

2013.6.29 17:54
岐阜県美濃加茂市 御代桜醸造
岐阜県美濃加茂市 御代桜醸造

【水無月会月例会 全6回の③】

 苗字は分かるが名前は不明、職業・年齢にいたってはまったく不明という不特定少数の酒飲み人が月に1回、Y居酒屋に集う水無月会。足掛け5年、毎月欠かさず開いている。今回は10人が集まった。

 「刈穂 夏 吟醸 六舟 Summer Mist」「やまとしずく Sparkling 純米吟醸 青春のヤマト 生酒」と飲み進め、3番目に選んだのが「御代櫻 純米吟醸 無濾過生原酒」だった。「御代櫻」の純吟無濾過ナマゲン…ぬぬぬ、以前、飲んだことがあったような記憶が…。

 こんなときに役立つのが、いつも持ち歩いているiPod Touch。この中に、当連載で使った写真をすべて入力しているので、これでチェックすれば、重複“取材”および重複掲載を防げる。検索できるから、たちどころに調べられる。で、検索してみたら、以前飲んだのは「御代櫻 純米吟醸 無濾過生原酒 美山錦」(当連載【775】参照)だった。今回の使用米は「あさひの夢」。コメが違うだけで、ほかは同じつくりの酒だった。さて、いただいてみる。

 男性Aさん「甘いっ! でも、いい甘さ」

 女性Dさん「嫌な甘さじゃないわ」

 酒蛙「たしかに甘い。吟醸香が華やか。旨みたっぷり。酸味が適度。濃醇、芳醇。おだやかでやさしいタッチの酒だ」

 男性Aさん「濃いっす」

 女性Aさん「甘いから惑わされる。多く飲んじゃうわ」

 男性Gさん「酸があるからいいね。これもおいしいなあ。これ大好きだ」

 女将「しっかりした味だわ」

 この記事を書くにあたり、当連載【775】「御代櫻 純米吟醸 無濾過生原酒 美山錦」を読み返してみた。すると、【775】では「甘旨酸っぱい果実を飲んでいるような感じ」とまとめていた。その前後を読んでも、甘さを強く指摘する部分は見当たらない。

 しかし、今回の酒は、甘さが強く感じられた。造りは同じなのだから、この差は使用米の違い、ということになるのだろう。コメが違うと、味がこんなにも違うのか。これだから、酒の世界は面白い。そして奥深い。

 使用米の「あさひの夢」は、愛知県農業総合試験場作物研究所が1985年、母「あいちのかおり」と、父(「月の光」と「愛知65号」の子)を交配。育成と選抜を繰り返し開発。2000年に品種登録された。2005年時点では、栃木県と群馬県を中心に、愛知県、岐阜県、静岡県などで多く栽培されている。

 瓶の裏ラベルはこの酒を以下のように紹介している。

 「蔵元の地元である美濃加茂市で収穫された契約栽培米を全量使用した純米吟醸タイプの無濾過生原酒。槽口から流れ出る新酒をそのまま瓶に封じた花咲き、春たけなわのしぼりたて。生まれたそのままのお酒の豊かな味わいと、米の作り手や杜氏、蔵人達の地域への想いが凝縮したお酒です」

 また、蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

 「【商品説明】

 弥生…花咲き、春たけなわのしぼりたて。

 蔵元の地元である岐阜県美濃加茂市で、契約栽培され収穫されたお米を全量使用した純米吟醸タイプの無濾過生原酒。力強く育成されたお米が持っている生命力を一切削り取らずにお酒に込めるべく、繊細の温度管理で長期低温醗酵させた醪を搾り、槽口から流れ出る新酒をゆっくりと清澄させた上澄みだけを、濾過・加水することなくそのまま瓶に封じました。まさに、生まれたそのままのすっぴんのお酒が持っている豊かさや華やかさと、そして米の生産者や酒の造り手の情熱が濃厚に凝縮した1本です。

 【味・コメント】

 ストレートなお米の甘みと適度な酸味がバランスして、口中に深く旨みとコクが拡がります。よく冷やして、ワイングラス等で豊かな香りと共にお飲み頂くのがおすすめの楽しみ方です」

 ラベルによると、使用米は岐阜県美濃加茂市産「あさひの夢」100%、精米歩合は55%。

酒蛙

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