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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【1307】出雲誉 純米(いづもほまれ)【島根】

2013.10.8 22:05
島根県雲南市 竹下本店
島根県雲南市 竹下本店

【水無月会月例会 全7回の⑥】

 苗字は分かるが名前は不明、職業・年齢にいたってはまったく不明という不特定少数の酒飲み人が月に1回、Y居酒屋に集う水無月会。足掛け5年、毎月欠かさず開いている。今回は9人が集まった。

 今回供されたお酒は7種類。「苗加屋 特別純米 ひやおろし 琳青」「高砂 山廃仕込 純米吟醸 ひやおろし 生詰」「風香 純米」「風香 純米吟醸」「風香 純米大吟醸」と飲み進め、6番目にいただいたのは「出雲誉 純米」だった。

 このお酒は、メンバー最長老の女性Nさんが、島根県を旅行したときに買ってきたものだ。Nさんは「おいしいかしら? どうかしら?」と心配顔だ。さっそくいただいてみる。

 男性Aさん「飲みやすい」

 女性Nさん「味が残りますね。期待以上のお味だわ」

 男性Aさん「さらっとして飲みやすいが、辛みがある」

 女性Nさん「おいしい」

 男性Aさん「おいしい」

 女性Nさん「なぜ、するする飲めちゃうんだろう」(Nさんは至極満足そう)

 酒蛙「酸がくる。かなりの酸がくる。そして適度な旨みがある」

 男性Aさん「辛みがあるかな」

 酒蛙「うん、適度な辛みがある」

 女性Nさん「ラベルによると酒度は+5.5だって」

 酒蛙「やや辛口、という数値だね」

 男性Aさん「飲み口すっきり」

 酒蛙「すこし熟成感がある。全体的に飲みやすい。酒に『旨い酒』と『いい酒』があるとするならば、これは『いい酒』。酸があり飲み飽きしないので、毎日の晩酌酒に向いているね」

 蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「米を生かしたキレとコク

米本来のうまみが熟成され、穏やかで清涼な香りと、ゆたかで広がりのある味わいに、なめらかなふくらみが爽やかな飲み口に仕上がっています。ゆる燗が特にオススメの純米酒です」

 瓶のラベルによると、「原料米 山田錦40%・玉栄60%、精米歩合60%」。「玉栄」は、愛知県農業試験場が1954年、母「山栄」と父「白菊」を交配。選抜と育成を繰り返し開発。1965年に命名された酒造好適米。

 この蔵は、元首相の竹下登さんが当主を務めたことで知られる。蔵のホームページもこのことについて触れ、竹下さんゆかりの大吟醸を出していることを紹介しているので、以下に貼り付ける。

 「蔵元竹下家12代当主で第74代内閣総理大臣の竹下登を偲び、酒米『山田錦』を100%使用した大吟醸に、座右の銘であった『我が道を行く』の揮毫色紙をラベルにいたしました」

酒蛙