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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【1310】竹雀 山廃純米 火入れ(たけすずめ)【岐阜】

2013.10.9 20:24
岐阜県揖斐郡池田町 大塚酒造
岐阜県揖斐郡池田町 大塚酒造

【K蕎麦屋にて 全5回の①】

 旧友たちから「一緒に酒を飲もう」と声がかかった。飲み会が大好きなわたくしは2つ返事でOK。一緒に飲むのは、およそ8カ月ぶりか。会場は、わたくしなじみの、手打ちそばのK蕎麦屋にする。

 メニューのお酒は、いずれも飲んだことがある定番。これじゃ面白くないので、店主に「隠し酒(メニューに載っていない酒)を見せてよ」とお願いする。店主は蕎麦を打つとともに、利き酒師でもあるのだ。店主が示したのは8種類の酒。このうち、わたくしが飲んだことのない5種類をいただくことにする。トップバッターは「竹雀 山廃純米 火入れ」。冷酒でいただいてみる。

酒蛙「乳酸っぽい酸が来る。旨みあり。余韻は苦み。熟成感の風味がややある」

U 「この熟成感で、好みが分かれる酒かもしれません」

酒蛙「ということは、Uは口に合わないの?」

U 「あははは」

酒蛙「やわらかいタッチ。色が黄色で、熟成しているのが分かる。飲んでいたら、酸味よりもコメの旨みが先に来るようになる。熟成酒好きにはたまらない酒だ。やや濃醇だね」

U 「いわゆる酒っぽい酒だ」

酒蛙「全体的に、素朴だけど味わいのあるお酒だ。この酒、燗にすれば、もっといいかも。おそらく酸が出て、抜群の燗上がりだとおもう」

 ラベルを見ると、「22BY」(平成22年7月~23年6月の間につくった酒という意味)とある。そして、同じラベルに「製造年月13.5」とある。すなわち、蔵出し日が2013(平成25)年5月という意味だ。これらから、この酒は、蔵の中で2年~2年半の間、熟成されていた、ということが分かる。

 ラベルによると、「原料米 山田錦(30%)、五百万石(70%)」とあり、精米歩合は60%。

 わたくしたちは、だし巻き玉子を合わせながら、この酒を飲んだ。

酒蛙

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