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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【1345】悦凱陣 純米(よろこびがいじん)【香川】

2013.11.13 21:02
香川県仲多度郡琴平町 丸尾本店
香川県仲多度郡琴平町 丸尾本店

【U居酒屋にて 全11回の⑪完】

 オタマジャクシ&U&美女軍団と久しぶりに飲んだ。それぞれ単独の顔を見たり、あるいは単独で飲んだりしたことはあったが、フルメンバーで飲むのはおよそ5カ月ぶり。飲み会の場所は、オタマジャクシ(蛙のわたくしが年長なので、彼はオタマジャクシを自称している)推薦のU居酒屋。

 「安芸虎 千本錦 ひやおろし 純米」「三井の寿 ひやおろし 秋純吟 ポルチーニ 生詰」「龍力 純米 ドラゴン エピソート3」「鷗樹 生酛純米 無濾過生原酒」「蓬莱泉 可。 特別純米 生原酒」「東北泉 色好い返事」「昇龍蓬莱 特別純米 雄町 一度火入れ」「誉池月 純米 山田錦 無濾過生原酒」「丹沢山 純米 阿波山田錦65生原酒」「雄東正宗 純米吟醸 雄町 斗瓶取 無濾過原酒」「一念不動 純米吟醸 熟成原酒」と飲み進め、最後12番目にいただいたのは「悦凱陣 純米」だった。

 「悦凱陣」の純米・オオセト。わたくしはすぐ、「悦凱陣 純米 無濾過生 オオセト」(当連載【695】参照)を思い浮かべた。「純米 無濾過生 オオセト」は、わたくしの大好きな酒のひとつで、燗上がりが抜群のため、いつもぬる燗で飲んでいる。さて「純米 オオセト」は、どうか。これも、ぬる燗で飲んでみることにする。今回、U居酒屋では12種類の酒を飲んだが、燗酒を飲むのはこれが最初で最後だった。

 美女Mさん「酸味がきついっ!」

 酒蛙「わっ、わっ!!! これはおいしい。酸味が強い。キレが良い。酸味に、旨みが辛うじて付いてくるのが、いじらしい」

 美女Mさん「いい表現です。分かる、分かる」

 U 「酸が強すぎて、俺は苦手だなあ」

 酒蛙「俺は大好き。くどくない酒質で、まったく飲み飽きしない。いくらでも飲めてしまうよぉ♪」

 「純米 無濾過生 オオセト」も抜群だったが、「純米 オオセト」も抜群だった。いやはや、わたくし好みの直球ストライクど真ん中の酒だった。酸が強く、旨みの伴う酒に出会うと、わたくしは瞬間的に逆上、理性・知性(もともとそんなものを持ち合わせていないが)は、1万光年のかなたに飛んでってしまうのだ。

 裏ラベルによると、この酒は「原料米 オオセト100%、精米歩合60%」。「オオセト」は、広島県中国農業試験場が1966年、母「奈系212」と父「関東77号(コチカゼ)」を交配したのち選抜・育成を繰り返し固定したもの。系統番号は「中国65号」で、その後「オオセト」と名付けられ、1979年に登録された。わたくし個人的には、「悦凱陣」と「オオセト」の組み合わせは、ベスト・マッチだとおもっている。

 裏ラベルには、蔵のエピソードが紹介されているので、以下に貼り付ける。

「凱陣は、四国は讃岐の国こんぴらさんの東に在る蔵の手造り清酒です。当所は幕末時代天領で桂小五郎や高杉晋作が潜伏していたこともある蔵で、造られた酒は選びぬかれた讃岐の新米と讃岐の偉人・空海ゆかりの満濃水系の伏流水を使い、丹精込めて醸し上げた純米醸造のお酒でございます」

 U居酒屋で12種類の酒を飲み、美女軍団と別れたUとわたくしは、なじみのMスナックに転戦した。前の月、Mスナックで点数カラオケ合戦をしたところ、あろうことかUは、わたくしの点数を上回った。ナニカの間違いだとおもい、この日、再審を挑むつもりだったが、あいにくこの日、Mスナックは盛況満員。先客たちがガンガン歌いまくり、Uとわたくしの、へなちょこ合戦なんか割って入る雰囲気ではない。で、Uとわたくしは焼酎の水割りを数杯飲み、クールダウンした。

酒蛙

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