メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【1363】川鶴 純米吟醸(かわつる)【香川】

2013.12.2 19:55
香川県観音寺市 川鶴酒造
香川県観音寺市 川鶴酒造

【水無月会月例会 全5回の③】

 苗字は分かるが名前は不明、職業・年齢にいたってはまったく不明という不特定少数の酒飲み人が月に1回、Y居酒屋に集う水無月会。足掛け5年、毎月欠かさず開いている。今回は7人が集まった。

 「白神 吟醸 無炭素無濾過」「福小町 吟醸 旨辛芳醇」と飲み進め、3番目にいただいたのは、「川鶴 純米吟醸」だった。

 「川鶴」はこれまで、「川鶴 純米 無濾過生原酒 讃州さぬきよいまい65 直汲み」(当連載【1191】参照)と「川鶴 純米 無濾過生原酒 直汲み 讃州オオセト70」(当連載【1021】参照)をいただいたことがある。ともに、わたくしの大好きな濃醇酸味フルボディー酒だった。さて、この「純米吟醸」はいかに。

 酒蛙「やわらかい。すっきりした飲み口」

 女性Oさん「おいしい」

 ヨネちゃん(水無月会会長)「苦みがあるね」

 酒蛙「うん、苦みが後ろにわずかにあるね」

 女性Nさん「渋味を感じる」

 ヨネちゃん「うん、渋味、ありますよ」

 酒蛙「酸は、わずかにある。吟醸香は抑えられているが、旨みは適度にある」

 以前に飲んだ2種類の「川鶴」は、ともに濃醇酸味フルボディー酒だったが、この酒はそれらとは全然違い、すっきりやわらかいお酒で、酸も前に出てこなかった。このように自在に造り分けられる腕は、なかなかのものだ。

 裏ラベルはこの酒を「創業明示24年。川の流れの如く素直な気持ちで呑み手に感動を…の精神を守り、瀬戸内の風土を最大限に生かした四国の地酒。ふくよかな芳香とコメのうま味をたっぷりと楽しめる逸品です」と紹介している。ラベルでは「甘辛度は、やや辛口」としている。

 ラベルによると、麹米は山田錦22%使用/精米歩合50%、掛米はオオセト78%使用/精米歩合45%。

 この酒の原料米「オオセト」は、広島県中国農業試験場が1966年、母「奈系212」と父「関東77号(コチカゼ)」を交配したのち選抜・育成を繰り返し固定したもの。系統番号は「中国65号」で、その後「オオセト」と名付けられ、1979年に登録された。

酒蛙