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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3649】篠峯 Vert 亀ノ尾 純米吟醸 田園ラベルシリーズ翠(しのみね)【奈良県】

2018.11.28 21:20
奈良県御所市 千代酒造
奈良県御所市 千代酒造

【TU会定例会 全6回の④】

 2カ月に1回のペースで、M居酒屋で開いている異業種間飲み会「TU会」。今回は7人が参加、にぎやかに飲み、にぎやかに酒を論評し合った。

「越生梅林 特別純米」「直実 大吟醸」という、わたくしにとっての初蔵酒を2種類いただいたあと、店主が「雨後の月 純米大吟醸 白鶴錦100%使用」に続いて4番目に持ってきたのは「篠峯 Vert 亀ノ尾 純米吟醸 田園ラベルシリーズ翠」だった。

「篠峯」は飲む機会がよくあるお酒で、当連載では今回の酒を含め10種類を取り上げている。また、同蔵の「千代」も1種類、当連載で取り上げている。「篠峯」には、軽快感がある旨酸酒という好印象を持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「すっきりした飲み口だ」
 TU「酸味と甘み。すきっとしています」
 酒蛙「さっぱり、すっきり。甘みと酸と苦みが出ており、そのバランスが良い。口が慣れてきたら、だんだん味が乗ってきた」
 TU「深く考えなくても美味しく飲める酒」
 酒蛙「飲み進めていたら、旨みが出てきた。適度にフルーティー。酸がチャーミング。基本的に、やや軽快でさっぱりした飲み口だが、旨みも乗っている味わい深い酒だ」

 瓶の裏ラベルは、この酒を「奈良県産亀ノ尾を全量使用した純米吟醸酒です。秋田県亀ノ尾4号の種を使い奈良県榛原で栽培」と紹介している。

 裏ラベルの表示は「原料米 奈良県産亀ノ尾全量使用、精米歩合55%、アルコール分15度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、製造年月2018.10」。

 使用米の「亀の尾」はもともと主食用米で、明治時代、いまの「コシヒカリ」のように食用米として作付面積がダントツ1位の人気米だった。しかし、作りにくいことから次第に作付けが減り、そのうち幻の米になってしまった。時が流れ、現代。「『亀の尾』で醸した酒は旨い、と言われていたよね」という話が出て、それならば、「亀の尾」で酒をつくってみようではないか、となった。新潟県長岡市の久須美酒造や山形県東田川郡庄内町の鯉川酒造が、さきがけて復刻させた「亀の尾」で醸した酒を世に出し、脚光を浴びた。

 酒名の「Vert (ヴェール) 」はフランス語で、「翠 (緑) 」の意味。田園ラベルシリーズというから、ラベルのデザインは田んぼをイメージしてデザインしたんだろうな。

 酒名「篠峯」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「蔵のすぐ西に聳える葛城山の別称。その昔篠峯という名で呼ばれていた時期があります。当蔵の仕込水はこの葛城山の伏流水を自社井戸から汲み出し、そのまま使用しています」

酒蛙

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