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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【1490】智則 純米吟醸 佐香錦 直汲み中取り 無濾過生原酒(とものり)【島根】

2014.3.18 17:16
島根県安来市 吉田酒造
島根県安来市 吉田酒造

【U居酒屋にて 全19回の⑮】

 オタマジャクシおよびその仲間たちと、4カ月ぶりに飲んだ。オタマジャクシは、「蛙」のわたくしより年少なので、へりくだって「オタマジャクシ」を自称している。今回はオタマジャクシと同僚の美女Oさん、美女Sさん、それにわたくしを含めての4人で飲んだ。場所は、この飲み会のレギュラーU居酒屋で。

 このときは14種類の酒を飲んだが、後半の古酒5種類は、味の記憶感覚が残らなかった。メモをきちんととり、写真もちゃんと撮っていたのに。でも、これはまずい。味の記憶感覚が無いままに、この「日本酒津々浦々」を書くわけにはいかない。読者に対し、失礼だ。ということで、オタマジャクシたちと飲んだ6日後、今度は酒友Dを誘い、U居酒屋を再訪。味の記憶感覚が無かった古酒5種類を飲み直した。

 そして6番目からは、わたくしが飲んだことがない酒を飲む。「古酒の口直しにどうぞ」と言いながら店主が持ってきたのは「智則 純米吟醸 佐香錦 直汲み中取り 無濾過生原酒」だった。

 D「わっ、『佐香錦』だあああ」(Dは島根県出身なのだ)

 酒蛙「島根県の酒米だね」

 店主「はい、そうです。この酒、今日、店に入ったんですよ」

 さて、「智則」をいただく。

 酒蛙「わっ、旨いっ! 濃醇酸味ふくよかフルボディー。舌先にすこし、微発泡のピリピリ感がある。アルコール度数感ある。すこし強いね。アルコール分18度前後かな?」

 店主「17-18度です」

 酒蛙「やったあ!(年甲斐もなくガッツポーズ) メーンブランドは?」

 店主「『月山』です」(注…山形県の「月山」ではない)

 酒蛙「フレッシュ感もある。甘みもある。すこしフルーティー」

 D「コメの旨みが出ている」

 酒蛙「余韻は甘みと酸。この重厚さは4番バッターだね。アテ要らずの酒だ」

 店主「たしかに4番バッターです」

 酒蛙「厚い。丸い。旨い。いい」(なんだか「い」が多いが、ま、いいのだ)

 激しく旨い酒だった。予想も予断もなく激しく旨い酒といきなり出会ったときは、激しく驚き、激しく感動するものだ。逆に予断を持ち激しく期待して飲んだのに期待外れだったりすると、激しくがっかりするものだ。「激しく」を使い過ぎるが、ま、いいのだ。

 原料米は「佐香錦」100%。島根県農業試験場が1985年、母「改良八反流」と父「金紋錦」を交配。育成と選抜を繰り返し開発、2004年に品種登録された酒造好適米だ。ラベルによると、精米歩合55%、仕込水「島根県名水百選」指定水。「造:吉田智則」とある。

酒蛙