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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【1615】李白 純米吟醸 雄町 花酵母 生原酒(りはく)【島根】

2014.6.14 21:33
島根県松江市 李白酒造
島根県松江市 李白酒造

【H居酒屋にて 全2回の①】

 例によって例のごとく、会社から帰り、ささっと着替え、歩いて近くのH居酒屋へ。晩酌のためだ。わたくしは、家晩酌より、H居酒屋での晩酌の方が多い。今回は「李白 純米吟醸 雄町 花酵母 生原酒」をいただく。まずは冷酒で。

 酒蛙「甘旨酸っぱい」

 店主「封開けのときは、甘みを感じ、酸がすくなく感じた。でも、いまは酸っぱく感じる」

 酒蛙「濃醇だね」

 店主「濃いなあ」

 酒蛙「味がしっかりしているというか、強いというか」

 店主「強いですね。悪くない」

 酒蛙「これは旨い」

 店主「すきっ腹に効くなあ」

 酒蛙「香りは適度。穏やかでやわらかく、バランスよくまとまっている」

 店主「酸っぱい。いい酸味だ」

 酒蛙「濃醇酸味フルボディー。余韻にすこし苦みがあり」

 店主「後味も酸」

 酒蛙「酸が強くていいなあ」

 店主「苦みがきて、酸がくる。おやっ? 甘みが強くなってきたぞ」

 酒蛙「アテの鮭昆布と合わせると、甘みが引っ込んだ。酸が出てくる」

 今風の、なかなか旨い酒だった。次に、ぬる燗(40℃)にしていただいてみる。

 酒蛙「甘旨酸っぱい。冷酒の“まんま”だな」

 店主「苦酸っぱい。上顎に苦みがくっつく。濃いなあ」

 酒蛙「味が強くなる」

 店主「甘酸っぱくて苦みがある。苦みが残る」

 酒蛙「こりゃ、いいなあ」

 店主「すんごく濃い。冷酒の方が飲みやすいかも。つぇーーー! 味の全要素が全部強くなる。良く言えば、味がふくらむ。基本的に冷酒と同じなんだけど、味それぞれがすべて、冷酒のときより強くなるなあ」

 酒蛙「俺は、ぬる燗の方がいいなあ。太くて強いよ」

 瓶の裏ラベルは、この酒を「花酵母は東京農業大学短期大学部酒類学研究室により蔓薔薇(つるばら)の花から分離された酵母(HNG-5)を使用しています」と紹介している。ラベルによると、使用米は「雄町」100%使用で、精米歩合は55%。

 蔵のホームページは、酒名「李白」について、以下のように説明している。

「【中国の唐代の詩人『李白』に因んで命名】

天から島流しされてこの世にやって来た仙人と呼ばれ、“酒中の仙”とみずから称した唐の詩人李白は、あまた中国詩人の中に一番星と輝いた詩人であります。

杜甫は李白のことを『李白一斗詩百篇』(李白は酒を一斗欽んで、詩を百篇書いた)と『飲中八仙』(八人の酒好きの人)の中でうたっています。酒を称えた詩をたくさんつくった李白は、酒を愛する人の気持ちを代弁してくれています。

 【清酒李白の名】

大正から昭和にかけて二度も内閣総理大臣を経験した島根県松江市出身の、若槻礼次郎氏によって酒仙李白に因んで命名された由緒ある酒名です。

故若槻礼次郎氏は、“詩を愛し酒を愛し”とりわけ松江のお酒、李白を愛されました。氏はロンドン軍縮会議に首席全権として臨み、李白の菰樽をたずさえて朝夕愛飲されました。

ラベルの李白の字は氏の揮毫(きごう)を写したものです」

酒蛙