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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【1756】英勲 純米吟醸 生酒 原酒(えいくん)【京都】

2014.11.9 21:24
京都府京都市伏見区 齊藤酒造
京都府京都市伏見区 齊藤酒造

【日本酒研究会月例会 全5回の③】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。今回はメンバー6人のうちFが欠席し、5人が集まった。

 トップバッター「京女 特別純米」を飲み終えたところで、Bが別席に転戦。残る4人で2番バッター以下の酒をいただいた。2番目に「聚楽第 純米吟醸」(当連載【1725】)、3番目「坤滴 純米 特別栽培米『山田錦』」を飲み、4番目にいただいたのは「英勲 純米吟醸 生酒 原酒」だった。

 このラベルを見るや、わたくしが反応した。「『えいくん』だあ! 静岡のお酒だあ!」。が、M居酒屋の店主が、あっさり否定した。「それは『英君』。これは京都のお酒です」。さて、いただく。

 酒蛙「う、う、う、旨っ!」

 Y 「うん、これは旨い!」

 酒蛙「旨みがある。しっかりした味だ」

 Y 「これは旨いっ!」

 M 「酸っぱ系だね」

 酒蛙「香りがフルーティー。甘旨酸っぱい。いいね、いいね」

 M 「酸を一番感じる。味が強いから、半分飲むと飽きるかな?」

 酒蛙「酸がいいね。香りはメロン系だ」

 Y 「言われてみれば、たしかにメロン系だ」

 酒蛙「甘みもいい。濃醇系の飲み口だ」

 Y 「酒の味が強くてしっかりしているから、味の強い昆布巻とよく合うよ」

 いやはや、これは旨酒だった。初めて飲んだ酒が、このようにめちゃくちゃ旨かったときのヨロコビは、何物にも代えがたいものがある。

 瓶の裏ラベルの表示は「原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)、精米歩合50%」にとどまっており、使用米の品種が非開示なのは残念だ。

 ただ、ネット情報の中には、このお酒について「原料米  祝  京の輝」と記載しているサイトがある。が、蔵のホームページも明らかにしていないため、真実かどうかは不明。ちなみに、「祝」については「1933年、地方自治体による開発。京都府立農事試験場丹後分場にて在来種奈良穂より純系分離した野條穂よりさらに純系分離。心白が非常に大きいのが特徴。1974年栽培中止、1991年伏見酒造組合と京都府が中心となって復刻」というネット記述がある。また、「京の輝き」は(独)農研機構 中央農業総合研究センター北陸研究センター/作物開発研究領域が2003年、母「収6602」と父「山形90号」を交配、育成と選抜を繰り返し開発。2014年に種苗法登録された、非常に新しい品種だ。

 また、瓶の裏ラベルでは、飲み口について「濃厚度」は5段階の4(濃い方)、「辛口度」は5段階の3(中口)、「香り」は5段階の4(香る方)としている。

酒蛙

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