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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3643】北信流 純米生原酒(ほくしんりゅう)【長野県】

2018.11.21 21:39
長野県上高井郡小布施町 松葉屋本店
長野県上高井郡小布施町 松葉屋本店

【H居酒屋にて 全3回の②】

 なじみのH居酒屋の店主から電話がかかってきた。「お酒が3種類入りました。テイスティングに来てください」。で、おっとり刀で暖簾をくぐった。わたくし、H居酒屋に、一言コメント付きの酒メニューをつくってあげているのだ。「お酒の特徴がよく分かり、注文するときに便利」と、お客さまから大好評とのこと。そのためにはテイスティングをしなければならない。

「金婚 純米吟醸 ひやおろし」に続いていただいたのは「北信流 純米生原酒」だった。「北信流」は以前、「北信流 純米大吟醸 生貯蔵」(当連載【1599】)を飲んだことがある。さて、いただいてみる。

 酒蛙「甘旨酸っぱい」
 店主「これはいい!」
 酒蛙「濃醇なお酒だ」
 店主「濃いっすね。すんげぇ~~~! お~~~~っ!」
 酒蛙「甘み、旨み、酸がたっぷり。とろみがある」
 店主「味が太い!!!」
 酒蛙「旨みの塊だ。骨太で、フルボディー、めちゃ力強い。かなりしっかりとした味わい。そして味わい深い。アテ要らず。甘みは飴を煮詰めたような感じ。とにかくヘビー級のお酒だ」

 瓶のラベルの表示は「アルコール分18.5度、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合59%、製造年月30.9」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 ところで、酒名「北信流」について、佐野吾郎さんが自身のブログ「日本の酒蔵巡り」で説明しているので、以下に転載する。

「北信流とは真田十万石の城下町だった松代藩で生まれた、お酒の席での『中じめの儀式』です。宴会が進みお開きの頃を迎えると、招かれたお客様から主催者に対し『この酒の会をひらいた主催者に一献を差し上げたい』と主催者にお酒を注ぎます。次に主催者から『今日はわざわざ来てくれてありがとう』と盃を返します(献杯します)。その後は『ゆっくりされたい方はしばらくゆっくりされて下さい。忙しい方はお帰りになって良いですよ』という中じめの儀式だそうです。かつて松代藩の御用商人として藩にお酒を治めていたので、この蔵が造っていた酒で『北信流』が行われていたのだろうと北信流という酒名を考案されたそうです」

酒蛙

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