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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3642】金婚 純米吟醸 ひやおろし(きんこん)【東京都】

2018.11.20 21:42
東京都東村山市 豊島屋酒造
東京都東村山市 豊島屋酒造

【H居酒屋にて 全3回の①】

 なじみのH居酒屋の店主から電話がかかってきた。「お酒が3種類入りました。テイスティングに来てください」。で、おっとり刀で暖簾をくぐった。わたくし、H居酒屋に、一言コメント付きの酒メニューをつくってあげているのだ。「お酒の特徴がよく分かり、注文するときに便利」と、お客さまから大好評とのこと。そのためにはテイスティングをしなければならない。

 まずいただいたのは「金婚 純米吟醸 ひやおろし」。これまで当連載で「金婚」を1種類だけ取り上げているが、同じ蔵の別銘柄「屋守」(おくのかみ。愛称やもり)を10種類取り上げている。「金婚」を飲むのは久しぶりだ。さて、いただいてみる。

 酒蛙「甘みがくる」
 店主「いいあんばいだ。酸がいい」
 酒蛙「うん、酸が出ているね。甘旨酸っぱい。辛みもある。とろみあり、濃醇。分厚いくて力強い。旨みたっぷりだ」
 店主「いいなあ。旨いなあ」
 酒蛙「独特な、表現が難しい香味がある。甘みに若干、飴を煮詰めたような香味がある」
 店主「同感だ」

 蔵のホームページは以下のように「ひやおろし」を説明している。

「貯蔵されたお酒がひと夏を越しゆっくりと熟成され、 香味ともにバランスよく旨みが増したお酒を生詰めしたものです。一昔前は、外気と貯蔵されたお酒が同じ温度になった頃、冷やのまま木樽に移し詰めたことから『ひやおろし』と呼ばれ珍重されていました。今年のひやおろしは、純米吟醸酒になっております」

 瓶の裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、アルコール分16度、原料米 八反錦100%、精米歩合55%、日本酒度+1.5、酸度1.5、製造年月2018.09、無濾過の為おりが沈殿する場合がございます」。

「八反錦」は広島県立農業試験場が1973年、母「八反35号」と父「アキツホ」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。1983年に命名、1984年に種苗法登録された酒造好適米。今や、「八反錦」といえば広島、広島といえば「八反錦」というほど、全国的に著名な酒米となっている。

 酒名「金婚」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「『金婚』は、明治天皇の銀婚式をお祝いする願いを込めて命名されました。『金婚正宗』は、明治神宮、神田明神、東京二大神社の御神酒として納められている唯一のお酒です。樽酒を結婚式に用いる習慣も豊島屋が最初といわれています」

酒蛙

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