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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【1908】羽根屋 純米吟醸 プリズム Violet Label 究極しぼりたて(はねや)【富山】

2015.3.16 22:32
富山県富山市 富美菊酒造
富山県富山市 富美菊酒造

【P居酒屋にて 全15回の④】

 久しぶりに、オタマジャクシ&U&美女軍団との飲み会。オタマジャクシは蛙のわたくしより若いため、そう自称している。飲み会会場は、いつものP居酒屋。

 「白木久 純米 無濾過生原酒」「白木久 銀シャリ」「伊乎乃 純米吟醸」と飲み進め、店長が4番目に持ってきたのは「羽根屋 純米吟醸 プリズム Violet Label 究極しぼりたて」だった。「羽根屋」はこれまで何種類か飲んでいるが、非常に旨い酒、という好印象を持っている。さて、これはどうか。

 U 「フルーティー。ほど良い甘さがある」

 オタマジャクシ「アタックに華やかさがある。キレが良い」

 酒蛙「もろに甘旨酸っぱい。香りが華やか、フルーティー&ジューシー。芳醇な酒だ」

 美女Fさん「あ、これ美味しい。これ、好き好き」

 酒蛙「フレッシュ感があり、ふくよか、なめらか。しかしキレが良い」

 オタマジャクシ「美味しい、美味しい」

 これまで、脳みそに刻まれていた「羽根屋」の旨さより、数段パワーアップした旨さだった。香りが立ち、甘旨酸っぱい味わい。なんだか、今のトレンドのど真ん中を行くようなお酒だった。

 瓶のラベルを見ると、以下のようにセールストークのオンパレードだ。

 表ラベルに書かれているのは「全ての酒を大吟醸と同じ手間暇で醸す蔵」。そして裏ラベルは「しぼりたてのフレッシュな美味しさを完全無濾過、最短時間で封じ込めた究極しぼりたて。ジューシーさと複雑に織り成す芳醇な味わい、それはまるで七色の光彩を放つプリズム」とこの酒を紹介し、さらに「羽根屋蔵元四代目、杜氏 羽根敬喜。魂をこめて醸すその酒は 手間を惜しまず 力の限りを尽くし 一滴一滴に全てを賭ける。『羽根屋』想いを込めた一滴」と蔵の意気込みを述べている。

 ただ、表記は「原材料名 米(国産)・米麹(国産米)、精米歩合60%」にとどまり、使用米の品種が非開示なのは残念だ。

 ラベルでの紹介文で目を引くのは「完全無濾過」という部分だ。一般的な表記は「無濾過」で、「完全」を付ける場合はまずない。ふつう、酒造りの過程では、搾ったあとに、濾過という作業がある。これは機械で行い、フィルターで濾過する。そのあと、貯蔵・調合などの作業を経て、もう1回、活性炭素による濾過が行われている。つまり、2回の濾過作業を行う。「完全濾過」ということは、通常2回の濾過作業を1回も行っていない、と読み取れる。

 「完全無濾過」にこだわる蔵は、ラベルに、以下のような説明も加えている。「一切濾過をかけていないため製品の劣化を避けるため製造月より一ケ月以内にお飲みください。完全無濾過の酒を1本ずつ手詰めしているため、1本ごとにボトルバリエーションがあり個体差がございますことをご了承くださいませ」。1本ずつ中身の状態が違うかもしれない…このようなお願い文を掲載するラベルは初めてみた。

 なお、蔵のフェイスブックはこの酒を以下のように紹介している。

「冬の凛とした空気が溶け込んだような みずみずしいピュアな味わい、春の芽吹きを予感させる 生き生きとした躍動感。しぼりたての迸る美味しさを 完全無濾過、最短時間で瓶詰した『究極のしぼりたて』。早春のプリズムは可憐なビオラを思わせるVioletカラーのリボンが目印。春を待ち焦がれる、逸る気持ちを胸に一献。羽根屋純吟プリズムViolet Label」

酒蛙

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