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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【1961】天心 天の宙 純米吟醸(てんしん あまのそら)【福岡】

2015.5.11 22:23
福岡県北九州市 溝上酒造
福岡県北九州市 溝上酒造

【日本酒研究会月例会 全5回の①】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。フルメンバーは6人だが、今回はBが仕事のため欠席、5人での例会となった。

 店主がトップバッターに持ってきたのが「天心 天の宙 純米吟醸」。まったく知らないお酒、まったく飲んだことのない蔵の酒だ。わたくしたちは無謀にも“全蔵制覇”を目標に掲げている。M居酒屋の店主がこの趣旨に賛同、わたくしたちの未飲蔵酒をせっせと集め、提供してくれているのだ。ありがたいことだ。さて、この酒はどうか。冷酒でいただいてみる。

 酒蛙「甘い。とろり感がある」

 F 「辛い」

 酒蛙「やわらかく、まったりとしたタッチ。旨みがあり、余韻は辛み」

 F 「平均的なお酒かな」

 酒蛙「甘みがあり、ふくよかでコクがあり、九州のお酒らしい。吟醸酒だけど吟醸香は抑えている」

 F 「はい、吟醸香しないっすね」

 酒蛙「最初は酸を感じなかったが、中盤から酸が出てくる」

 Y 「芳醇旨口系のお酒だ」

 酒蛙「ややや、Yさんすごいな。まったくその通りだ。余韻に苦みがある」

 Y 「へへ、蔵のホームページにそう書いています」

 酒蛙「なあんだ」

 H 「いい1番バッターだね」

 蔵のホームページはこの酒を「米のふっくらした輪郭ときれいな酸が特徴で、食中酒向きのお酒です。味はいわゆる福岡のお酒らしい、芳醇うまくち系です。原料米には、福岡県でしか作られていない『夢一献』を使用しています」と紹介している。

 ラベルの表示は「米(国産)、米麹(国産米)、精米歩合60%」にとどめているが、上記のように、ホームページでは使用米の品種名を開示している。

「夢一献」は、福岡県農業総合試験場農産部が1993年、母「北陸160号」と父「ちくし6号」(夢つくし)を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定。2003年に命名、2006年に種苗法登録された酒造好適米。

 このお酒を飲んでいるとき、店主は博多の「イワシ明太」をアテとして出してくれた。北九州市のお酒に福岡市博多のアテを合わせる-。福岡県コンビ。店主の粋な計らいに、わたくしたちは大感激だ。

酒蛙

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