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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2093】千代の亀 秘蔵 しずく酒 長期熟成酒 純米大吟醸 生酒 凍結酒(ちよのかめ)【愛媛】

2015.8.29 21:45
愛媛県喜多郡内子町 千代の亀酒造
愛媛県喜多郡内子町 千代の亀酒造

【H居酒屋にて 全3回の②】

 金曜日。会社から帰り、普段着に着替えて、歩いて近くのH居酒屋へ。目的の「鷗樹 生酛特別純米」を冷酒とぬる燗で飲んだので帰ろうとしたら、店主が「いま、Aさんが酒を持って店に来ます」。常連客のAさんは以前から、ある酒をわたくしに味わってもらい、感想を聞きたい、と言っていたんだそうだ。わたくしが来店したので、店主がAさんに電話をかけた、というわけだ。

 ほどなくAさんが酒瓶を2本抱えてやってきた。同僚2人もやってきた。まず飲んだのが、凍結酒の「千代の亀 秘蔵 しずく酒 長期熟成酒 純米大吟醸 生酒」だ。以前、Aさんが持ち込んだ同じ蔵の凍結酒「銀河鉄道 長期熟成酒 純米大吟醸 生酒 凍結酒」(当連載【1543】に掲載済み)を飲んだことがあるが、この2つの酒、「長期熟成酒 純米大吟醸 生酒」の部分が同じ。いったい、どこが違うんだろう??? 

 瓶の裏ラベルに「おいしい飲み方『半分位解凍した時にビンごとシェイクしみぞれ状をお楽しみ下さい』」と書いてあるので、その通りにやってみた。グラスに注いだときは、まったくのシャーベット状・みぞれ状だった。これ以上ないベストの注ぎ方だ。これはうまくいった。さて、いただいてみる。

 Aさんの同僚女性「辛い」

 酒蛙「酸をちょっと感じる。熟成感がある。みぞれのジャリジャリ感がいいね」

 Aさんの同僚女性「凍っているお酒を飲むのは初めて。いいっ!」

 酒蛙「甘みと旨みが縮こまっている感じだが、シャーベット状態では甘みと旨みがちょうど良い。辛みもある。舌にすこしぴりぴり感がある。つまり微発泡感がある。この微発泡と辛みが、さっぱり感・すっきり感を強調している」

 Aさん「クセが無いね」

 店主「濃いなあ」

 酒蛙「余韻に苦みと酸がすこしある。総じて夏酒感がいっぱいある。楽しいなあ。シャーベットが解けて、舌が冷麻痺状態から解放され普通状態に戻ると、酸が非常に出てきて、味が濃くなる」

 Aさん「うん、シャリシャリが無くなったら、濃い。味が主張するよぉ~」

 酒蛙「シャリシャリが無くなると旨みが強く出てくる。余韻も長い」

 店主「シャリシャリが無くなったら、甘くなった」

 酒蛙「うん。とろり感が出て、甘みが出てきた。シャリシャリ状態でちょうど良いということは、シャリシャリが解ければ、相当濃い、ということだね」

 Aさん「松山空港で、凍らせて店頭に出していたよ」

 いやはや、なかなかに美味しいお酒だった。シャーベット状で飲ませる、というコンセプトが面白い。だが、ラベルの表示は「原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)、精米歩合50%」にとどまり、使用米の品種が非開示なのは残念だ。凍結酒だから、ラベルに書かれている保存方法は「必ず冷凍(-18℃以下)で保存して下さい」だった。

酒蛙

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