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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2099】あさ開 大辛口原酒 純米づくり(あさびらき)【岩手】

2015.9.2 18:30
岩手県盛岡市 あさ開
岩手県盛岡市 あさ開

 ブタさん(奥さまのこと)が、ナニカのオフ会に出かけていった。何のオフ会なのか分からない。聞く気にもならない。

 翌日、ブタさんは帰ってきたが、なんと酒の4合瓶を持ってきた。岩手県の人からもらったそうで、「岩手の人が、『お土産にお酒を持っていきたいんですが』とたずねたら、お店からこの酒を薦められた」とのこと。

 オフ会の土産が清酒だなんて聞いたことがない。おまけに、ブタさんはまったくアルコールを飲めない。が、よくよく聞いたら、わたくしへのお土産だった。旦那が酒飲みであることが、オフ会で知れ渡っているらしい。ということで、ありがたくいただく。数日後、まず冷酒でいただいてみる。

 酸と辛みが立つ。中盤も余韻も辛み。余韻は辛みに酸が混じる。香りは抑えられている。酒度+10(ラベルに表示されている)の数字なりの辛さだった。

 しかし、単に辛いだけではない。辛さの陰に旨みもしっかりある。このため、淡麗ドライな飲み口にはならず、しっかりとした味わいになっている。+10以上になると、淡麗ドライ辛口になる傾向にあるが、これはそうならず、好ましい。むしろ、厚みがあり、コメの旨みがたっぷり味わえる。厚みを感じるのは、原酒だからだろう。

 次に、ぬる燗にしていただいてみる。温度はちょうど40℃。

 辛いっ! 非常に辛い。酸が辛みに隠れて、すこし顔をのぞかせる程度で全編辛み。冷酒のときより旨みがすくなく感じる。しかし、旨みを伴う超辛み。燗をつけてもドライにならず、冷酒同様、好ましい。

 瓶のラベルはこの酒を以下のように紹介している。「どんな料理にも合うように造られた、自慢の超辛口純米酒を加水せず、原酒のままビン詰した、超限定酒です。どっしりと奥深い米の旨みと、豪快な辛口のキレをお愉しみいただけます」。どっしりと奥深い米の旨み、はまったくその通りだとおもうが、「豪快な辛口のキレ」という表現は分からない。「豪快な」は辛口にかかるのか?キレにかかるのか? どっちにしても分かりにくい。

 瓶のラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合70%」にとどまり、使用米の品種が非開示なのは残念。また、ラベルにはおすすめ温度も書かれており、それによると、常温、ぬる燗、冷やして、ロックのいずれも◎だった。

 なお、肩ラベル「盛岡限定」がすごい。このような狭い販売エリアの酒は珍しい。

酒蛙