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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2102】いづみ橋 特別純米 プレミアム カップ(いづみばし)【神奈川】

2015.9.3 17:38
神奈川県海老名市 泉橋酒造
神奈川県海老名市 泉橋酒造

 夜の飲み会が入っていなかったため、久しぶりに家で夕食。二男からもらった、清酒カップ酒詰め合わせセットの中から、「いづみ橋 特別純米 プレミアム カップ」を飲むことにする。

 二男はこのセットを一昨年の父の日にプレゼント。わたくしが過剰に?喜んだため、昨年も今年もこのセットを送ってよこした。カップ酒8本詰だが、もちろん毎年、銘柄が違う。なかなかに気が利いている。

「いづみ橋」は、「いづみ橋シリーズ」と「トンボシリーズ」があるが、「トンボシリーズ」は苦みが立ち、「いづみ橋シリーズ」は苦みはトンボシリーズより少なく旨みが出てくる、というイメージを持っている。このカップ酒はどうか。

 お酒の色はすこし黄色。熟成由来の色か。ラベルを見ると、ものすごく親切な表示をしている。「蔵出年月 2015年5月、製造年月 2013年1月、製造年月は醸造元で瓶詰めした日付であり、出荷年月とは異なります。瓶詰から出荷までは適正に管理しております」

 う~む、たいしたものだ。1升瓶のラベルでも、ここまで開示している蔵はすくない(もちろん、ほかにもある)。それがカップ酒にも表示しているとは! つまり、このお酒は瓶詰めしてから2年4カ月間、蔵で冷蔵管理し、熟成させたお酒、ということになる。そうなると、醸造年度を知りたいところだが、特記していないから、2012醸造年度(BY)なんだろうな。

 さて、まずは冷酒でいただいてみる。すっきりしたタッチ。辛みがありシャープめだが、旨みが乗っている。余韻は強めの苦み。トンボシリーズは苦みがかなり強いが、これはそれほどでもない。熟成効果で、苦みが弱まったのだろうか。しかし、「いづみ橋」のDNAはかなりある。苦みの陰に甘みがすこしある。酸はあまり出てこない。

 次に、ぬる燗にしていただいてみる。温度は40℃ちょうど。

 丸みが出てくる。まろやかさが出てくる。辛さはあるが、すこし引っ込む感じ。酸が出てきていい感じ。旨みも冷酒のときよりすこし出てくる。苦みがほぼ消え、わずかに残るだけ。全体のバランスが非常に良くなる。個人的には、ぬる燗の方が断然、好みだ。

 カップの裏ラベルはこの酒を「『酒造りは米造りから』のもと、地元農家と蔵元が一体となり醸し出す栽培醸造蔵・いづみ橋の特別純米酒です」と紹介している。ラベルによると、使用米は海老名産「山田錦」100%で、精米歩合は麹米が50%、掛米は70%。

酒蛙