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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2182】普賢岳 特別本醸造(ふげんだけ)【長崎】

2015.11.1 22:33
長崎県島原市 山崎本店酒造場
長崎県島原市 山崎本店酒造場

 長崎県に所用で行った際、地酒をいくつか買い、宅急便で自宅に送った。今里酒造の「六十餘洲」や福田酒造の「福田」などは当地でも手に入るが、そのほかの、主に地元でしか流通していないお酒は現地に行かなければ手に入りにくい。ということで、酒屋さんをいくつか回り、集めたのだった。

 今回の「普賢岳 特別本醸造」は、長崎空港ビル内にあるお土産屋さんで買ったものだ。普賢岳というと、大火砕流による大惨事が記憶に新しい。普賢岳という酒名がついているということは、大惨事の前からの酒名なんだろうな、とおもう。つまり、地元のシンボルの山を酒名にしたんだろうな。よくあることである。

 まずは冷酒でいただいてみる。まず、甘み、旨み、酸味がくる。中盤から余韻にかけてはやや辛み。香りはややフルーティーでおとなしい。最初、さらっとした飲み口かな?とおもったが、味わいがややある。軽快で、やわらかくて、やさしいタッチのお酒。辛みはすこし。全体のバランスが良い。キレも良い。

 次に、ぬる燗でいただいてみる。湯煎で温度は40℃ちょうど。ぬる燗にすれば、全体的に味が強くなる。甘みが、やや人工的な味わいになり、ちょっと驚く。このような甘みは、わたくしの酒飲み人生の中で初めて。冷酒のときも、ちらりと人工的な甘みの傾向があったが、ぬる燗にしたら、それが強調される。また、辛みが強く出てくる。

 次に、温度を上げ上燗(45℃)にしていただいてみた。まさしく水の如しの軽快さ。あ、燗酒だから水の如しという表現はおかしいか。お湯の如しの軽快さ、だ。

 瓶のラベルはこの酒を以下のように紹介している。

「“名水湧くところに旨い酒あり” 豊かな自然が広がる普賢岳の麓で湧き出る清冽な伏流水を使用し、爽やかでフルーティーなお酒が生まれました。キレある旨さを追及しながらも、伝統の技で磨かれた特別本醸造の美味をご堪能下さい」

 ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール、精米歩合55%」。この精米歩合は吟醸酒並みのスペックだ。

酒蛙

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