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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2192】船尾瀧 純米吟醸(ふなおたき)【群馬】

2015.11.14 22:56
群馬県北群馬郡吉岡町 柴崎酒造
群馬県北群馬郡吉岡町 柴崎酒造

【日本酒研究会月例会 全6回の③】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。今回は、フルメンバー6人が参加した。

 店主が「赤城山 純米吟醸」「花一匁 純米吟醸」に続いて3番目に持ってきたのは、これも群馬県の「船尾瀧 純米吟醸」だった。群馬酒3連発だ。まったく知らない蔵の酒が3つ。飲んだことのない蔵の酒を飲みたい、というわたくしたちの希望にこたえ、M居酒屋の店主がこの日のために集めてくれたのだ。ありがたいことだ。

 酒蛙「これ、いい」

 B 「うん、いいんじゃないの?」

 K 「う~む、高級感があるね」

 酒蛙「吟醸香がほのかよりさらにほのか。つまり、香りは抑えられている。やさしくてやわらかな調子で、酸が立つ。淡麗系で軽快感もある。旨みと甘みがすくなく、すっきりした飲み口だ」

 B 「酸がけっこう強いね」

 酒蛙「この酸がいいなあ。酸がいいから、飲み飽きしない酒質になっている」

 B 「無理せず自然に飲める」

 酒蛙「そう。クセが無く、普段着のお酒だね。ふだんづかいの食中酒として最適のお酒だ」

 ラベルの表示は「原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)、精米歩合50%」にとどまり、使用米の品種が非開示なのは残念だ。

 さて、酒名の「船尾瀧」って、なんなんだろう? 蔵の所在地群馬県北群馬郡吉岡町内にある滝のことだという。各地の滝を紹介しているサイト「迸る水」(ほとばしるみず)を見ると、現場の東屋案内板と駐車場案内板の説明文が載っているので、それを以下に転載する。

【東屋案内板より】船尾山の北西・井出入(いでいり)の奥、九十九谷の北端、72m余りの懸崖絶壁より落下する榛名山中第一の名瀑で、雄大かつ四季の景観は筆舌に尽くし難い。昭和の初期まで溝祭の獅子が雨乞いに来ていたという。又、船尾とは「ふにゅう」の当字(あてじ)であると言われている。かつて、この附近一帯は神聖な地であって入山が許されなかったゆえの名称である。

【駐車場案内板より】船尾滝は相馬山麓の渓流を集めて海抜840mから落差約72mを落下する名瀑です。かつて、滝周辺は「毛奴の国(上毛野国)開きのころ、神の宮居として神地と呼び、諸人入るべからず」とされて不入といわれ、いつの頃からか不入が船尾になったと伝えられています。登っていく途中、対岸に見える切り立った山は九十九谷と呼ばれ太古に榛名山が噴火したときの外輪山の一部で長い年月、風雪に耐えてきた姿です。

酒蛙