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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2210】喜久盛 シャムロック 純米 生原酒(きくざかり)【岩手】

2015.11.30 7:27
岩手県北上市 喜久盛酒造
岩手県北上市 喜久盛酒造

【B居酒屋にて 全8回の②】

 年に1-2回、なじみのH居酒屋の店主と外で飲んでいる。今回は、わたくしがなじみのB居酒屋で、Hとその友人Mさんとの3人で飲むことにした。この店は清酒の1升瓶120-130酒類を常備しており、市内で最も充実した品ぞろえの居酒屋だ。

 トップバッターは、Mさんが選んだ「穏 純米吟醸 白麹 生詰 オーク樽貯蔵」。続いてMさんが選んだのは「喜久盛 シャムロック 純米 生原酒」。トランプのクローバーの葉に、どくろ3つが配されたデザイン。昔、デザイナーだったHは「こりゃすごいデザインだ」と大喜び。

 考えてみれば、この喜久盛酒造、ロバート・デ・ニーロの顔をあしらったラベル「喜久盛 タクシードライバー 純米原酒」(当連載【706】で紹介)をヒットさせるなど、かなりキワモノっぽいラベルを得意とする。このシャムロックも同じ路線か。いただいてみる。

 酒蛙「最初のインパクトは、甘旨酸っぱい。中盤から余韻は、ひたすら辛い、辛い、辛い。突き刺さるような辛さだ」

 H 「樽風味もする。木造校舎だああ(H独特の表現)。キレが良い。こりゃ、いい酒だ」

 酒蛙「アルコール感を強く感じる。古本屋的(これはわたくし独特の表現。Hの木造校舎と同じ意味。菌類的肯定的風味)な風味がいるね」

 Mさん「おいしいですよ」

 酒蛙「酸がいい。余韻に苦みも入っており、いい」

 H 「これはいい。フツーに飲める」(この場合の「フツー」は、かなり肯定的意味合いを持つ)

 酒蛙「『酒度+4』とは驚きだ。この辛さからすると、もっともっと高い数値だとおもっていた」

 H 「うむ、同感だ。俺も+4よりもっとあるような印象だな」

 酒蛙「厚みたっぷりの、力強い濃醇酸味酒だ。旨いな」

 H 「これ、すんげぇいいよ」

 ラベルデザインこそ、タクシードライバー同様、エグくてキワモノの極みっぽいが、酒じたいはいたってまとも。わたくしたち全員から大好評だった。とくにHはことのほか気に入り、あれから1カ月たった今でも「あのドクロ酒は旨かった」と話題にするほどだ。

 瓶の裏ラベルは「原材料名 米(岩手県産)、米麹(岩手県産米)、精米歩合55%」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 「タクシー・ドライバー」や「シャムロック」など変わり種銘柄を出している喜久盛酒造の主銘柄は「鬼剣舞」。

酒蛙