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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2281】鬼剣舞 純米 にごり酒 生酒(おにけんばい)【岩手】

2016.1.22 22:04
岩手県北上市 喜久盛酒造
岩手県北上市 喜久盛酒造

【B居酒屋にて 全5回の④】

 社内プロジェクトチームの懇親会。会場のB居酒屋は清酒の1升瓶約200酒類を常時冷蔵庫に入れており、市内随一の圧倒的品ぞろえを誇る。大規模居酒屋だが、店員は不必要に大声を出さないし、たたずまいに落ち着きがあっていい。料理も美味しく、わたくしの行きつけの一つとなっている。

 気の置けない相手なので、飲み放題酒メニューの中から選ぶ。飲み放題酒メニューといっても、紙パックなどの普通酒・業務用酒ではない。ちゃんとした特定名称酒がそろっている。その中から、「亀齢 辛口純米 八拾 無濾過生酒」「不動 一度火入れ 軽快辛口」「青煌 特別純米 しぼりたて生原酒」と飲み進め、4番目にいただいたのは「鬼剣舞 純米 にごり酒 生酒」だった。

 この蔵のお酒はこれまで、「喜久盛 タクシードライバー 純米原酒」(当連載【706】で紹介済み)と「喜久盛 シャムロック 純米 生原酒」(当連載【2210】で紹介済み)という、酒名も味も非常にインパクトのあるものをいただいている。今回の酒名「鬼剣舞」は、郷土芸能による。

 酒蛙「ふくよか。濁り酒の風味だ」

 N 「濁り酒だ。美味しいなあ」

 酒蛙「旨みたっぷり。しかし、辛みがある。この辛みはあまり気にならず、アクセント&メリハリ的な存在。酸がいい感じ。全体のバランスが良い」

 ラベルの表示は「原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、精米歩合55%」にとどまり、使用米の品種が非開示なのは残念だ。

 蔵のホームページは蔵名や酒名の由来について、以下のように説明している。

「弊社は明治27年に藤村酒造店として創業しました。戦中は花巻税務署管内の酒造メーカー数社と企業合併して花巻酒造株式会社と法人化した後、復員した三代目蔵元藤村久喜(きゅうき)が『久喜が逆立ちしてでも盛り上げる』と社名を喜久盛酒造株式会社に変更して現在に至っております。

創業時の代表銘柄は日清戦争の勝利に因み『凱旋』、戦後は『喜久盛』として北上(きたかみ)の恵まれた気候風土を生かした芳醇な地酒を送り続けています。もう一つの代表銘柄である『鬼剣舞(おにけんばい)』は郷土芸能の勇壮で華麗な鬼剣舞にちなんで酒名としたものです」

酒蛙