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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2400】城川郷 袋搾り 別吟(しろかわごう)【愛媛】

2016.5.1 11:28
愛媛県西予市 中城本家酒造
愛媛県西予市 中城本家酒造

【H居酒屋にて 全3回の②】

 H居酒屋の常連Aさんの奥さんは愛媛県出身。ときどきご実家から、清酒が送られてくる。その都度、H居酒屋で飲み会が開かれ、仲間内で味わってきた。わたくしもお相伴にあずかり、愛媛酒を楽しんできた。今回は2種類のお酒が送られてきた、という。

 一方、常連Oさんも、1種類差し入れた。ということで、3種類の酒を味わう会がH居酒屋で開かれた。常連さん、その友達という6人が集まった。それぞれ初顔合わせの人がいる、ユニークな顔ぶれとなった。

 3種類の中から、当て推量で、薄い酒から濃い酒にシフトするように順番を決めた。トップバッターは「千代の亀 純米吟醸」。そして2番目は「城川郷 袋搾り 別吟」。わたくしにとって、初めての蔵のお酒だ。興味津々でいただいてみる。まずは冷酒から。

 酒蛙「さわやか」

 Y 「やわらかい」

 F 「これ好きです。すごくいいんじゃないですか?」

 酒蛙「中盤から余韻に辛みが出てくる。苦みもすこしある。甘みもある」

 F 「完成度が高い」

 O 「飲み手の心をくすぐるものがある」

 Y 「絹のような辛みをやさしく包む」

 O 「醸造アルコール感がまったく無い」

 Y 「くどくない」

 酒蛙「奥に酸がある。やわらかいなあ」

 Y 「酒がすいすい体に入っていく。さえぎるものがない」

 酒蛙「バランスが良く、上品な味わいだ」

 次に、湯煎でぬる燗にしていただいてみる。温度はちょうど40℃。

 酒蛙「辛いっ!」

 O 「けっこう辛くなる」

 Y 「味が開いた」

 F、Y「バランスがいいね」

 店主「後味が辛い」

 F 「アミノ酸の旨みがすげぇ」

 酒蛙「やわらかい酸辛酒だ」

 O 「う~ん、旨いっ!」

 F 「冷酒と燗酒とでは、味わいがこうも違うのか」

 酒蛙「うん、びっくりぽん、だ」

 冷酒良し、ぬる燗良し。みんなから大好評のお酒だった。初めて飲む蔵の酒だったが、なかなかのハイレベル。全国に現役蔵は約1,200蔵あるが、わたくしはこれまで約850蔵の酒を飲んできた。今回の酒を飲んで、旨酒を醸す蔵がまだまだあることを思い知った。酒の世界は奥深い。

 瓶のラベルの表示は「原材料 米・米麹・醸造アルコール 国産米100%使用、精米歩合 麹米50% 掛米58%」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

酒蛙

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