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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2415】銀海 純米吟醸 おもてぎんかい(ぎんかい)【兵庫】

2016.5.16 17:17
兵庫県養父市 銀海酒造
兵庫県養父市 銀海酒造

【H居酒屋にて 全2回の①】

 週末の夕方、夕食をとるために、ふらりと近所のH居酒屋へ。ここでの夕食はソース焼きそばと決まっている。その前にお酒だ。まず、「銀海 純米吟醸 おもてぎんかい」をいただいてみる。

 この酒は数日前、封開けをテイスティングしている。H居酒屋の酒メニューに一行コメントを添えるためだ。そのときのメモは「やわらか、ふくよか。旨みたっぷり。中盤から酸がある。『熟成感』と『木の香』を足して2で割ったような感じ。厚みはそれほど無いが、後半に味が出てくる」

 今回、あらためて、店主と腰を据えて飲んでみる。まずは冷酒で。

 酒蛙「甘酸っぱい。木の香りのような風味がすこしある」

 店主「封開けのときより丸くなった。飲みやすくなった」

 酒蛙「熟成感がすこしいるが、封開けのときよりかなり少なくなった」

 店主「うん、飲みやすくなった。熟成感が若干いるけど、気にならない」

 酒蛙「酸がかなり立つ。旨みは適度にある」

 店主「うん、いい。ふつうに飲める。味が乗ってきた」(この場合の「ふつう」は若者言葉で、かなり肯定的な意味合いを持つ)

 酒蛙「後味がスパっとキレる。キレが非常にいい」

 店主「うん、キレが全くいい」

 酒蛙「余韻に苦みがあり、この苦みがアクセントになっている。飲み飽きしないタイプ。封開けのときより落ち着いた感じ。デキャンタ効果なんだろうな」

 店主「それはあるね、かなり」

 次に、ぬる燗にしていただいてみる。湯煎で、温度は40℃ちょうど。

 酒蛙「酸が立つ」

 店主「甘みが出てきた。酸と辛みも出ている。後味が残るな」

 酒蛙「熟成感が出てきた。ものすごく酸っぱくなるが、旨みを伴う」

 店主「後味が引く。きついな」

 酒蛙「辛みもかなり出てくる。冷酒の方が飲みやすいかな」

 店主「冷酒の方が全然飲みやすい」

 酒蛙「さまざまな味が出てきて、複雑な味わい。かなりしっかりとした味わいになる。酸ベースの骨太タッチになる。味が強い」

 店主「冷酒のときは全く飲みやすかったけど、燗はちょっと飲みにくいかな」

 瓶のラベルの表示は「兵庫県但馬産山田錦100%使用、精米歩合60%」。

 また、ラベルには「販売者 田中屋酒店、製造者 銀海酒造」と書かれている。おそらくは田中屋酒店が、銀海酒造に造ってもらったPB商品とおもわれる。その田中屋酒店のホームページは、この酒を以下のように紹介している。

「但馬の酒米農家寺田正文の無農薬・無化学肥料山田錦を使用! このお米が本物の酒造りを支える爽やかで凛とした辛口で奥深い旨みと十分な酸が後から酒にアクセントを加えてくれます。白ワインのような酸味があり酒の肴との相性も良い個性充分なお酒です」。なるほど、その通りだとおもった。

酒蛙

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