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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2431】隠岐誉 上撰(おきほまれ)【島根】

2016.5.29 21:25
島根県隠岐郡隠岐の島町 隠岐酒造
島根県隠岐郡隠岐の島町 隠岐酒造

【P居酒屋にて 全9回の④】

 半年ぶりの、酒友・オタマジャクシ&U&美女軍団との飲み会。オタマジャクシは蛙のわたくしより若いため、そう自称している。この飲み会の場所は、P居酒屋と決めている。お茶目な店長が、各地の面白そうな酒を集めてくれるので実に楽しい。

「御慶事 純米吟醸 ひたち錦」「猩々 純米吟醸 露涼し「鴎外 原酒」」に続いて店長が持ってきたのは「隠岐誉 上撰」。4つとも、わたくしが飲んだことのない蔵の酒。P居酒屋の店長は、わたくしが飲んだことがない蔵の酒を用意してくれるのだ。ありがたいことだ。

 それにしても、上撰とは普通酒のことだ。ラベルは、古典的というかクラシカルというか、実に味わい深い。わたくし、このようなラベルが大好きだ。書道家が書いた読めない酒名より、1万倍好きだ。まずは、冷酒でいただいてみる。

 オタマジャクシ「熟成感的昭和レトロ的風味がいるかな。変哲もない酒だな」

 M 「煙もくもくの焼き鳥屋さんで、普通に飲んでいるお酒。新橋のサラリーマンのお酒」

 酒蛙「うわっ! Mさん、ナイスな表現。正鵠を射ているよ。素晴らしい表現力!」

 ウッチー「普通の酒」

 酒蛙「(熟成感的昭和レトロ的風味が)いる。旨みがある。軽快感があり、辛い、辛い。悪くはないが、酸味がほしい。さわやか感があり、普通酒にしてはいい酒だとおもう」

 久しぶりに“王道を行く普通酒”に出会った。ということは、冷酒だけじゃだめだ、燗酒をやらなければならない。ということで、55-60℃の「とびっきり燗」を所望する。さて、ちんちんのとびっきり燗ができてきた。

 酒蛙「おおおっ、酸が出てきた。待ってたよ~。レトロ風味も立つが、酸が立つのがうれしい。冷酒より、とびっきり燗の方がいい」

 M 「酸っぱい」

 F 「こんなに酸が出るとは! 冷酒からは想像できなかった。レトロ風味が鼻に抜ける。レトロ風味が口の中にしがみついている」

「煙もくもくの焼き鳥屋さんで、普通に飲んでいるお酒」「レトロ風味が口の中にしがみついている」という超ウルトラ表現が飛び出した。まさしく、そうなのだ。軽やかに言葉を紡ぐ、美女Mさんと美女Fさんその表現力に感動した。 

 瓶のラベルの表示は「原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール」

 このお酒は、共同通信社が企画・運営している47CLUBのエントリー商品である。47CLUBのサイトで、この酒は「隠岐の島の定番レギュラー酒です。淡麗、辛口、五味の調和のとれたお酒です」と紹介されている。47CLUBのサイトでは、この酒の原料米は「五百万石 一般米、精米歩合70%」と開示している。

酒蛙