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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2434】白老 若水純米 しぼりたて生酒(はくろう)【愛知】

2016.5.30 23:21
愛知県常滑市 澤田酒造
愛知県常滑市 澤田酒造

【P居酒屋にて 全9回の⑦】

 半年ぶりの、酒友・オタマジャクシ&U&美女軍団との飲み会。オタマジャクシは蛙のわたくしより若いため、そう自称している。この飲み会の場所は、P居酒屋と決めている。お茶目な店長が、各地の面白そうな酒を集めてくれるので実に楽しい。

「御慶事 純米吟醸 ひたち錦」「猩々 純米吟醸 露涼し「鴎外 原酒」「隠岐誉 上撰」と、いきなり、わたくしが飲んだことのない蔵の酒が4連発。P居酒屋の店長はいつも、わたくしが飲んだことがない蔵の酒を用意してくれるのだ。ありがたいことだ。初蔵酒を4種類味わったあとは、既飲蔵の酒。「屋守 純米 無調整 生 荒責」「古伊万里 前 全量雄町 純米吟醸 無ろ過生原酒」に続いて店長が持ってきたのは「白老 若水純米 しぼりたて生酒」だった。

「白老」は以前、「白老 五百万石 純米酒 別注槽場直汲 無ろ過生原酒」(当連載【1165】)を飲んだことがあり、酸が非常に立つフルボディー系の、わたくしが大好きなタイプの酒という、好印象を持っている。これはどうか。

 F 「酸があるけど、割となめらか」

 オタマジャクシ「辛い。後口にも辛みが残る」

 ウッチー「喉の奥に来る。しっかりとした味」

 M 「すごい複雑な味」

 オタマジャクシ「これ、好きだよ」

 M 「これ、いいよねぇ」

 酒蛙「旨みがあり辛みがある。旨辛い」

 オタマジャクシ「辛みが残る」

 酒蛙「骨太な酒だ」

 M 「そうそう、骨太」

 酒蛙「旨みと酸味と辛みが主張する、非常にしっかりとした味わい」

 M 「ホント! しっかりしています。白老さん、ありがとうっ!!!」

 店長「香りが過ぎず」

 M 「そうそう、美味しいねっ!」

 酒蛙「樽香のような香りがする」

 F 「そうそう、それそれ。あたしもずっと、それを感じていた。表現できなかっただけ」

 オタマジャクシ「そうだあ! 樽香だあああ!」

 F 「これ、いいですね!」

 全員から大好評のお酒だった。「白老」には好印象を持っていたが、やっぱりわたくしの、ストライクど真ん中のお酒だった。こういう酒を飲むと全員、にこにこ顔になる。とくに美女Mさんは手放しの喜びよう。「白老さん、ありがとうっ!!!」と叫ぶなど、感動興奮モードだった。

 瓶の裏ラベルは、まず、蔵のコンセプトについて、以下のように説明している。

「白老は、和釜・木甑(こしき)・麹蓋といった古式伝承の酒造りの良さを次世代へと継承する蔵です。食と楽しむお酒を造ることで、知多の自然や食風土にも想いを馳せて飲んで頂ければ嬉しいです」

 そして、このお酒について「知多半島常滑市で、契約農家の方に減農薬で丹精込めて栽培してもらった若水から造った純米酒のしぼりたてを無濾過で瓶詰めしました。フレッシュな口当たりを存分にお楽しみください」と紹介している。

 蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。「地元常滑の契約農家による愛知の酒造好適米『若水』を100%用いた純米酒のしぼりたての新酒です。若水らしい米のうまみのインパクトと、新酒ならではのフレッシュな口当たりが楽しめるやや甘口タイプなお酒に仕上げる予定です。一口飲んで『あ?白老の味だね』と言って頂ける味を目指します」。現在形でなく、未来形で書かれているのが、ビミョーだ。

 ラベルの表示は「原料米 知多半島常滑産若水100%、精米歩合65%」。「若水」は、愛知県農業総合試験場作物研究所が1972年、母「あ系酒101」(「あ系酒101」の母は「玉栄」、父は「露葉風」)と父「五百万石」を交配させ育成した品種で1985年に品種登録された。

酒蛙

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