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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2469】仁多米 純米(にたまい)【島根】

2016.6.25 16:47
島根県仁多郡出雲町 奥出雲酒造
島根県仁多郡出雲町 奥出雲酒造

【P居酒屋にて 全10回の⑧】

 四国の酒豪と一対一で飲むことになった。場所はもちろんP居酒屋。お茶目な店長が、わたくしが飲んだことがない蔵の酒を見つけてくれるとともに、各地の面白いラベルの酒を集めてくれるので実に楽しい。

「ヤマサン正宗 吟醸 生」「山丹正宗 純米吟醸 出羽燦々 生」「新政 No.6 M-type 熊本復興支援 別誂 にごり 生」「笑四季 低アルコール純米 Polynesia ポリネシア 生」「発光路強力 純米吟醸 あらばしり 生原酒」「井乃頭 純米 無濾過 生原酒 M10」「早春 純米 袋搾り 中取り」に続いて店長が8番目に持ってきたのは「仁多米 純米」だった。

「仁多米」という酒名も初めてなら、奥出雲酒造という蔵名も初めてだ。この店の店長は、わたくしが飲んだことがない蔵の酒を、あちこちから探してくれる。これもその一つ。ありがたいことだ。感謝、感謝、だ。さて、いただいてみる。

 酒蛙「おっ、室温だね。室温の飲み口が良い、という判断が働いたんだね?」

 店長「はい、その通りです。

 酒蛙「酸が立つ。旨みがあり、素朴な味わい。余韻は渋み。燗酒にするといい感じになる予感がする。宴会でぐいぐい飲む燗酒というイメージ」

 酒豪「え? これを燗酒に? 微妙だな」

 ということで、店長に燗酒を所望する。温度は指定せず、店長に任せた。

 酒蛙「これ、53℃くらいでしょ?」(とびっきり燗と熱燗の中間。わたくしは絶対温感を持っている)

 店長「はい、そのあたりです。この温度帯が、この酒にとってはベストだと」

 酒蛙「すっきりした飲み口で、酸っぱい。辛みも出る。いいね、いいね。まったく飲み飽きしない」

 酒豪「燗酒の方がいい。この酒の良さが分かる」

 酒蛙「純米だけど、素朴な味わいが強く、普通酒っぽい」

 店長「ですね」

 瓶のラベルの表示は「仁多米こしひかり100%使用、精米歩合80%」。

 蔵のホームページは、この酒を以下のように紹介している。

「西の横綱と呼ばれるブランド米『仁多米コシヒカリ』を100%使用した、純米酒です。すっきりとキレの良い辛口で冷でもお燗でも楽しめます。お料理との相性も刺身から鍋物まで多様に相性良く楽しめます。出雲地方ならではのしっかりとした酸を感じていただけます」

 西の横綱「仁多米コシヒカリ」は知らなかった。ということは東の横綱は「新潟県魚沼産コシヒカリ」なのだろうか???

 蔵のホームページを見ると、使用米で酒名を使い分けていることが分かる。それによると、この蔵では、全量地元奥出雲町産米を使用。酒造好適米を「奥出雲ブランド」に使用し、仁多米こしひかりを「仁多米ブランド」「どぶろく」「甘酒」に使用している、という。

酒蛙