×
メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2487】灘菊 本醸造 原酒(なだぎく)【兵庫】

2016.7.5 22:20
兵庫県姫路市 灘菊酒造
兵庫県姫路市 灘菊酒造

【H居酒屋にて 全3回の②】

 異業種間の登山グループがある。1年に1回くらい登山し、1年に何回か飲み会を開いている。昨年の初夏に登り、反省会を開いてからというもの、納涼会、忘年会、新年会、送別会も開かれないまま時が過ぎていった。理由は、メンバーの家族の不幸が相次いだためだ。

 で、忌明けが終わったあと、忘年会兼新年会兼今年の決起集会をいつものH居酒屋で開いた。懐かしい面々もあれば、新しい人も。なにしろ、送別会も開かれなかったから。

 お酒は主要メンバーが持ち込んだ。まずトップバッターは「酔仙 吟醸酒 初呑みきり」。続いていただいたのは「灘菊 本醸造 原酒」。灘菊酒造の酒を飲むのはこれが初めて。初めての酒と出会うとうれしくなってしまう。冷酒でいただいてみる。

 A 「いいね、この酒」

 S 「酸がある」

 F 「味が、すんげぇしっかりしている。ガツンときたよ」

 A 「俺、これ、好き系かも」

 酒蛙「上立ち香はほとんどなく、甘みと旨みがたっぷり。とろみ感があり、厚みがある。味が非常に強い、力強い酒。酸味は適度、含み香に熟成感的昭和レトロ的風味がすこしいる」

 この酒について、蔵のホームページは以下のように紹介している。

「もろみをしぼってから一度も水を加えていない『原酒』。

豊かな米本来の旨みを存分に引き出しました。旨味たっぷりの日本酒好きにはたまらないお酒です。濃醇で力強く、それでいて雑味のない綺麗な味わいが特徴。冷酒からお燗まで、幅広い温度帯で美味しくお飲み頂けます。旨味が濃縮されているため、ロックもお勧めです。温度による味わいの変化をぜひお楽しみください」「味わい:濃い、香り:爽やか、おすすめの料理:焼き鳥、ポークソテー」

 瓶のラベルの表示は「アルコール分18度、原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール、精米歩合65%」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だが、蔵のホームページは「米の品種 兵庫県産五百万石・兵庫県産山田錦」と開示している。

 気になるのは肩ラベルの「姫路城築城記念ボトル」。ラベルの絵はおそらく、姫路城築城中の図。築城記念というのは、何の「記念」なのだろうか。ラベルのタイムスタンプはH27.9(2015年9月)。調べてみたら、姫路城の平成の大改修が終わりグランドオープンしたのが2015年3月27日だった。これを記念してのラベルだったのだ。だったら「姫路城築城記念ボトル」は不適切。「姫路城平成の大改修記念ボトル」と書くべきでなかったのではないだろうか。

 酒名「灘菊」の由来について、「社名の『灘菊』は、姫路の前に広がる海 ‘播磨灘’ の『灘』と花の『菊』を合わせたものが由来となります」と説明している。

酒蛙