メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3619】臥龍梅 純米吟醸 生貯蔵原酒 超辛口(がりゅうばい)【静岡県】

2018.11.1 23:11
静岡県静岡市 三和酒造
静岡県静岡市 三和酒造

【B居酒屋にて 全6回の⑤】

 半年ほど前、異業種他社のF、Yと、わたくしと同僚Hの4人で飲んだことがある。Fからまたやろう、と誘いがあり、望むところ、と受けた。場所は前回同様B居酒屋。今後この会を開くときはB居酒屋と決め、会の名も「B居酒屋の会」と決めた。

「宝剣 純米 超辛口 あらばしり」「宝剣 純米吟醸 酒未来」「岩木正宗 七郎兵衛 特別純米 生原酒 華吹雪」「岩木正宗 純米吟醸」と飲み進め、5番目にいただいたのは「臥龍梅 純米吟醸 生貯蔵原酒 超辛口」だった。

「臥龍梅」は、今回の酒を含め当連載で3種類を取り上げている。酸があまり出ない、きれいな酒、というイメージを持っている。今回の酒はどうか。

 酒蛙「甘みと旨みがある。これが第一印象」
 Y、H「香りがいい」
 酒蛙「後味が辛い。キレが良い」
 F 「これに酸があったら、ものすごい酒になっていただろう。すごくまとまっている酒だが、個人的には酸がほしいなあ」
 酒蛙「同感だ。酸がほしい」
 F 「あっ、飲んでいたら酸が出てきました! 味が乗ってきました!」
 H 「辛みをすごく感じる」
 酒蛙「甘みと旨みと辛みがいい。ただ辛いだけのドライ酒とは違う。旨みを伴っている辛さなので、ボリューム感が適度にあり、飲み応えもあるので好感が持てる。超辛口といううたい文句ほどは辛くはない」
 F 「鼻に抜ける感じがいい」

 瓶の裏ラベルの表示は以下の通り。「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 富山県産五百万石100%使用、精米歩合55%、アルコール分16度以上17度未満、日本酒度+8、酸度1.2、杜氏 南部杜氏 菅原富男、製造年月2018.8」

 酒名「臥龍梅」の由来について、蔵のホームページは以下のように詳細に説明している。

「『臥龍』という言葉は古く、その出典は中国四大奇書のひとつに数えられる長編歴史小説、『三国志演義』であります。この小説は、魏、蜀、呉、三国対立時代の中国を背景に英雄豪傑の活躍と運命を描いたもので、その書中、『劉備玄徳 りゅうびげんとく』が在野の賢人『諸葛孔明 しょかつこうめい』を三顧の礼をもって自軍に迎え入れる下りに『臥龍・鳳雛 がりょう・ほうすう」という言葉が出てまいります。
『臥龍』は寝ている龍、まだ雲雨を得ないため天にのぼれず、地にひそみ隠れている龍のことで、転じて、まだ志をのばす機会を得ないで民間にひそみ隠れている英雄、『諸葛孔明』の例えであります。ちなみに『鳳雛』とは鳳凰のひなで、将来、大人物になる素質を備えた少年の例えであります。
さて、処はわが国に移り、時代は下って戦国時代末期のことです。後に徳川幕府を開設した徳川家康は、幼少の一時期、今川家の人質として当社の近隣の『清見寺 せいけんじ』という禅寺に暮らしていました。そしてその無聊の徒然に、寺の庭の一隅に一枝の梅を接木したと伝えられています。『諸葛孔明』の故事どおり、『清見寺』にあった頃の家康は地にひそみ隠れておりましたが、その後、龍が天にのぼるがごとく天下人となりました。家康の植えた梅は三百年の月日を経て大木に成長し、今も、毎年春三月には凛とした風情で花を咲かせております。さながら龍が臥したような見事な枝振りもあいまってか、この梅は何時の頃からか『臥龍梅』と呼ばれるようになりました。
当社では、『臥龍」の故事に習い、やがては天下の美酒と謳われることを願って新しく発売するお酒を『臥龍梅』と命名いたしました。なにとぞ末永くご愛顧賜りますようお願い申し上げます」

酒蛙

関連記事 一覧へ